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2017年秋入試 母親の面接添削事例

面接官の質問に対して、こちらの言いたいことを正確に伝えるのは、案外とむずかしいものです。ついついしゃべり過ぎになります。要領よく、コンパクトに答えられるか。その辺もチェックされているとおもってください。

 

添削事例その6
 

質問 
 
ご家庭の教育方針をお聞かせください
 
質問の狙い

*志望理由と並んで面接官が重視していることの一つが、この質問です。ご両親がどう答えるかで、どんな考え方で子どもを育ててきたか、どんな子か・・おおよそのところは推測できるでしょう。
*困っているお友達がいたらどうしたのと声をかけて・・とか、電車の中でお年寄りを見かけたら・・等々は多くの保護者が好んで答えますが、またか・・というのが多くの面接官の受け止め方です。
*あれもこれもと詰め込みすぎないようにしてください。家庭の教育方針がたくさんあると、どんなにすばらしい教育方針であっても面接官の印象には残りにくいのです。
*この子なら本校の教師は教えやすいのではないか、面接官がそう思えるかどうかも大事なポイントになります。
  例えば、わが子は、どんな些細なことでも疑問をもったら、なぜ?なぜ?と連発する熱心さがありますと答えたとしましょうか。知識欲の旺盛な子どもだと評価する面接官が多いとおもいますが、手間がかかりそうだと敬遠されるリスクもあります。


質問に対する母親の回答

我が家では、大人になった時に恥ずかしい思いをしないように、小さい頃から食事や社会のマナーを厳しくしつけて来ました。
また、「譲る」「待つ」ということも大切なことだと何度も言い聞かせて来ました。幼稚園で本を借りる際に、借りたい本がお友達と一緒になった場合にはお友達に譲ってあげていたと幼稚園の先生から伺っております。家庭でもおやつが一つだけ余ったりしたら「お兄ちゃんはいっぱい食べるから、お兄ちゃんにあげる」と残してくれたりします。私自身も、隣人を自分と同じように愛しなさいという教えを学びました。娘にもその教えを受け継いで行って欲しいと願っています。


添削

*添削の必要はありません。この回答の良さは、教育方針を「譲る」「待つ」に絞り込んだことです。「譲る・待つ」ことができる子であれば、我が儘ではないだろうし、自分勝手な子でもないと推測できます。
*「食事や社会のマナーを厳しく躾る」。わずか1行ですが、ぜひ触れておきたいポイントです。

 
 



 母親の面接一問一答事例その1
 母親の面接一問一答事例その2
 母親の面接一問一答事例その3
 母親の面接一問一答事例その4
 母親の面接一問一答事例その5
 母親の面接一問一答事例その6
 母親の面接一問一答事例その7
 母親の面接一問一答事例その8
 母親の面接一問一答事例その9
 母親の面接一問一答事例その10
 母親の面接一問一答事例その11