まさか、そんなことが・・とおもっていたけれど、そのまさかが、わが子の身に実際に起きて幼稚園受験に失敗したというケースがあります。

お遊びのテストの最中、お子さんはいきなり立ち上がって、グループから離れてテスト会場の隅に座り込んでしまったようです。試験官がどうしたのかと聞いても黙りこくったまま。

テストの後、試験官から、お子さんはテストを放棄しましたと告げられました。お母さんは信じられません。お子さんになぜテストをやめてしまったのかと聞きました。

お子さんは、隣にいた子にオモチャを取られたと言いました。そのとき、あなたはどうしたの。黙っていた。ケンカしてはいけないとおもった。泣いてもいけないとおもった。先生に言わなかったの。うん。どうしていいかわからなかった。

この子は、いじわるをされた経験がなかったのでしょうね。そんなことをされたのは初めてだから、どうしていいかわからずに、とりあえずその場から逃げてしまったのでしょう。

お子さんがオモチャを取られた場面を試験官が見ていれば・・
その場で「先生！」と何が起きたかを訴えることができていれば・・
どうしたのかと試験官から尋ねられたときに、これこれこういうことがあったと正確に説明することができていれば・・

テストを勝手に放棄したと判断されることはなかったとおもいます。致命的な減点です。

小学校受験でも、同じようなことがときどき起きています。お友達を突き飛ばす、肘で突く、叩く、つねる、暴言を吐く・・あなたのお子さんの隣にはそういう子どもがいるかもしれません。

お母さんやお父さんがいない場所で困ったことが起きたらどうするのか。教えておいてください。これも大事な受験対策の１つです。

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