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「面接の過去問」(子ども編)


「面接の評価基準」(子ども編)
 

ある小学校の「面接の評価表」を入手しました。「公表しない」という約束ですから、過去の取材をミックスして、特定の学校と推測できないようにして紹介します。面接の評価方法や基準に関しては、各校ともそんなに大きな違いはないと思います。相手は6歳の子どもです。面接時間は10分足らずですから、学校によって、評価基準が大きく変わるということは考えられません。面接の評価基準はどんなものか。「子ども編」「保護者編」と2回に分けて紹介します。

まず、「子ども編」ですが、面接ではどんなことを評価するのか。「きちんと挨拶ができたか」「はっきり答えているか」「自分の考えで答えているか」「丁寧語や敬語が使えるか」「相手の目を見て話ができるか」「きちんと座っていられたか」などの項目が並びます。「子ども」「保護者」とも、評価項目は5〜7項目です。保護者については10項目という学校もあります。

評価点は、数字で「3、2、1」「よくできた」「ふつう」「ふつう以下」などで、3〜5段階評価が多いようです。採点者は校長先生を含めて2人〜3人の複数評価というのが一般的です。学校によっては、質問者がマニュアル通りに質問しているかどうかをチェックする担当者を同席させているケースもあります。「総合評価」は、「3」や「よくできた」の数がいくつあったかで決まるようです。「総合評価」とは別に「校長評価」欄をつくっているケースもあります。同点が何人かいた場合、最終的な評価は校長が決めます。

子どもが緊張しないように、たとえば、「今日は面白かったですか」とか「最初にお名前を教えてください」など、答えやすいことから質問しています。むろん、そんな質問ばかりでは評価できませんから、いろいろなことを聞きますが、そもそも6歳の子どもが答えられないようなことは質問しないというのが原則です。最近、子どもに対して、「なぜこの学校で勉強したいのか」と志望理由を質問するケースが増えています。

ちょっと言い回しを変えた質問になると、いきなり「わかりません!」と答える子どもが少なくないようです。わからないときは、そう答えなさいと教えられていると思いますが、これを連発されると、「自分で考える」という育てられ方をしていないのかと気になりますsと

質問項目のリストの末尾に、別枠でいくつかの質問項目が用意されているケースもあります。何らかの理由で、あえて、「6歳の子どもには答えられないかもしれない」という質問をする場合もあるようです。練習していないことを聞かれたときや、質問の内容がむずかしいとき、子どもがどんな反応をするかを知りたいのが狙いです。

こういう場合、3通りの反応を示すようです。1つ目は、子どもなりに考えて答える。すこしくらいトンチンカンな答えになったとしても「よくできた」と評価するようです。「自分で考えた」を評価するためです。2つ目は、考えた末の『わかりません』であれば、「ふつう」です。3つ目は、お母さんの顔を見て助け船を求めたり、パニックになって泣き出す子どももいまです。この場合、「ふつう以下」という評価点になります。面接官によっては、「致命傷」になる場合もあるようです。

「相手の目を見て話ができるか」という評価項目もあります。お母さんや幼児教室の先生を相手に面接の練習をしていると思いますが、初めて見る大人(それも男性です)に質問された場合、きちんと相手の目を見て答えられるのか、口ごもったり、声が小さくならないか、身体をグニャグニャしないか、いちおうチェックしておいたほうがいいでしょう。顔を合わせたことのない親戚のひとや、お父さんのお友達がきたときには、挨拶をさせるという方法もあります。

緊張する場面なのに、はしゃいでしまう子どももいます。お母さんのつくった料理は何が好きですかと聞かれて、「卵かけご飯!」とウケを狙って答える子もいます。わが子のことは母親の私がいちばんよく知っていると油断しないでください。

面接時の態度については、落ち着きがなかったり、身体がグニャグニャした場合は、程度問題ですが、「ふつう」か「ふつう以下」となるでしょう。面接が始まる前に、「おはようございます」「こんにちは」、終わった後で、「ありがとうございました」がきちんと言えると、高い評価が得られるようです。

さて、面接の評価基準で注意したいことは、評価項目の合計点で評価が下されるという点です。面接官の質問にはすべて完璧に答えられたとしても、きちんと座っていられなかったとか、語尾がはっきりしなかったなどの場合、マイナス点がつく恐れがあります。その差が合否を左右するケースも出てくるという点に注意が必要です。また、「よくできた」「ふつう」「ふつう以下」という3段階評価場合、「とくによくできた」という評価は「よくできた」に含まれるということも知っておく必要があるでしょう。第一印象がとてもいい子でも、各評価項目を合計すると、あまり高い評価点が得られないということもあります。