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| 「面接の過去問」(保護者編) |
| 「面接の評価基準」(保護者編) |
面接といっても、みなさん就職試験などで体験済みでしょうから、だいたいの様子はイメージできると思います。いちおう、念のために、知っておいてほしいことがあります。 小学校受験の面接は、一定の時間内に、あらかじめ決められた質問項目通りに聞かれるという点です。面接時間はすべての保護者に対して平等です。ある保護者は5分、別の保護者は20分ということはありません。たとえ、強力なコネがあって、最初から合格が決まっているような場合でも、面接官は、一定の時間に型どおりの質問をして来ます。質問内容も、「志望理由」や「家庭教育の方針」「子どもの長所短所」など、お馴染みのものです。父親への質問は3〜2つ。母親には1〜2つというケースが多いようです。 面接のとき、校長先生や他の面接官の手元には願書と「面接評価票」が置かれています。面接評価票には、6〜10の質問項目が記載されています。どの保護者に対しても、「面接評価票」に記載されている項目が順次、質問されます。 保護者によって、質問内容が変わるということはほとんどありません。機械的に次から次へと質問されます。ベルトコンベアに乗せられて「検品」されているような気分になりますが、小学校受験の面接とはそうしたものと考えても間違いではありません。 なぜ、「一定の時間」「一定の質問」なのかというと、いうまでもなく客観的な評価をするためです。保護者によって質問内容を変えた場合、客観的な評価はできません。面接時間5分、不合格というばあい、保護者側からクレームが出る恐れがあるためです。子どものテスト結果が合格水準に達していないという場合でも、「本校の志望理由をお聞かせください」「学校行事などにご参加いただけますか」などと聞かれます。 ただし、志望理由が曖昧だったような場合は、突っ込んだ質問が出ることもあります。父親の答に納得できなければ、母親に対しても志望理由を聞く場合があります。また、父親の学歴や勤務先、仕事内容に関する質問は建前としては質問しません。関心がないのではなく、「学歴」や「勤務先・仕事内容」で合否に差をつけてはいけないという行政指導があるためです。しかし、学校側としては、「経済的な裏付け」はもっとも知りたいことです。質問されたときどう答えるかは事前に準備しておいたほうがいいでしょう。 親の面接は、何を、どう評価するのかですが、どう答えたか、それ自体は評価の対象にはなっていないようです。保護者がどう答えるかは事前にある程度わかっているのですから、評価のしようがないのです。「どの質問に対しても、判で押したような回答が多い」というのが大方の面接官の受け止め方です。保護者がどう答えたかは評価しても無意味だし、そもそもランクのつけようがないのが現実です。 むろん、どんな答でもいいということではありません。小学校しかない学校なのに、「御校の一貫教育に魅力を感じて‥‥」と答えたら、減点どころか、致命傷です。「お子さんの通っている幼稚園名」を聞かれて「知りません」では具合が悪いでしょう。「学校説明会にはいらっしゃいましたか」と聞かれて、「いや、出席していません」では、熱心さにかけると思われてもしかたないでしょう。 学校側が面接で知りたいのは、「学校や教育方針の理解度」「熱意」などです。一問一答によって、理解度や熱意をチェックしているのです。学校案内のコピーのような「御校の崇高な建学精神に感動し‥‥」よりも、「学校説明会での校長先生のお話に‥‥」と答えたほうが、少なくとも学校説明会に参加して校長の話を聞いているという点で、「理解度」「熱意」は上と評価されるでしょう。 学校の教育方針と家庭の教育方針の一致を強調しても、あまり高い評価は得られない場合もあります。逆に、緊張して、質問に答えられなかったような場合でも、合格点が得られるケースがあります。「人柄や真面目さ、熱心さ」が評価されたのです。 「言葉遣い」「礼儀・態度」を評価対象にしている学校もあります。最初はきちんと行儀良く座っていても、途中で足を組んだり、股が大きく広がるようなことがないように注意が必要です。大袈裟なジェスチャーも避けたほうが賢明です。面接官は正面に座っている人だけとは限りません。側面から見られている場合もあります。椅子に座っているときの自分の姿勢を鏡でチェックしておいたほうがいいかもしれません。 なぜ、こんな細かいことを申し上げるかというと、評価のランクが「よくできた」「ふつう」「ふつう以下」(あるいは3、2、1)など、3〜4段階というケースが多いからです。 保護者面接では、子どもの面接と違って、言葉遣いや礼儀・態度がとても「よくできた」というケースはちょっと考えられません。ほとんどの場合、つまらないミスをしないかぎり「ふつう」です。 ですから、「些細なミス」をしないことが肝心です。面接の評価は総合評価です。評価項目が10あった場合、「ふつう以下」が1つでもあれば、それが決定的な差になる場合もあります。「志望校の教育方針はよく理解」し、どんなに「熱心」であったとしても、「言葉遣い」や「態度」で減点されると、総合の評点は下がるということを知っておいてください。 |