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先だって、ある幼児教室の合格体験談を聞きに行きました。面接でどんなことを聞かれたかという質問が多かったのですが、気になったことは、質問内容や体験者の答えた内容ではなく、子どもの返事の仕方でした。
何人かのお母さんの話を推測すると、面接官の問いかけはお友達に話すような調子だったようです。「今日は楽しかった?」「うん」。「テストはむずかしかった?」「うん」「先生と格闘ごっこしたらどっちが強いかな?」「僕のほうが強い!やっつけてやる!」などと遊びのノリで答えていたことです。あるお父さんの場合、その場の雰囲気に合わせたのか、話をしている途中で足を組んだり、すっかりくつろいでいたということでした。
合格したのだから、子どもの返事が「うん」であろうと、「やっつけてやる!」でもよかったのでしょうが、「6歳であれば『ですます』は使えて当然です」と言葉遣いに神経質な先生もいることを知っておいてください。「簡単な丁寧語も使えることが望ましい」という学校もあります。
面接官がお友達に話しかけるような調子で質問するのは、子どもの緊張をほぐすのが目的だと思いますが、意識的にそういう問いかけをしているケースもあります。待っているときに、「朝ご飯食べて来た?」とか「今日はおとなしいね」などと、いきなり話しかけてくるケースがあります。「子どもの普段の姿を見たいため」です。
「今日は何という学校のテストかわかる人、手を挙げて!」といった調子で子どもたちと接するのですから、中には「僕は明日は○○校のテストがある!」などと言い出す子どもも出てきます。「緊張をほぐすため」ではありませんね。「他の受験校を知りたいため」です。
「今日は電車で来たの?」と聞かれたら、「うん」ではなく、「はい」と答えさせたほうが無難です。幼稚園の先生のお名前は何ていうのかな?」に対しては、「加藤花子!」ではなく「加藤花子先生です」と答えさせたほうがいいでしょう。
とくに、その場の雰囲気にノリやすい子は注意してください。「お母さんの手料で一番好きなのは何かな?」と聞かれて、面接の1か月くらい前から、答えやすいように手をかけた料理を作ってきたのに、「卵かけご飯!」と答えて得意満面の子どももいます。大人のウケをねらったのです。
どんなにくつろいだ雰囲気であったとしても、親は油断しないでください。
「お父さん、ソレ、学校案内の暗記ですね。いやいや、それで十分です。教育理念なんて、そんなむずかしいこと言われたって、ボクもわかんないだから」
こんな調子で話しかけられたら、ついつい「実は、志望理由を暗記するのに2晩かかりましたよ。アハハハ」とやってしまいそうですが、注意してください。こういうくだけた校長先生ほど、採点はカライと思ってください。
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