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入試まで50日!
家庭学習だからこそ合格した
その理由と受験対策

その17


プロフィール
森村聡子 34歳。主婦。子ども2人。夫は大学病院勤務医。長女は地元の公立小学校から、中学受験をさせるために、3歳から早寝早起き、身の回りのことは自分でするなどの基本的な生活習慣を身につけさせる。その一方、「机で勉強する習慣」を定着させるために文字・数・形などのペーパートレーニングを主体にした家庭学習をスタート。

平成22年9月、首都圏地区に移転したのを期に、小学校受験を決意。入試までの準備期間は約50日。幼児教室からは、「今からでは・・」と入室を婉曲に断られたため、自力で競争倍率5〜6倍の難関校を受験し合格した。




1次試験から2次試験までの過ごし方

仮にですが、我が家と他の方とを比べて、何か大きな違いがあったかと聞かれたら、「1次試験から2次試験までの過ごし方」、と答えるかもしれません。

私が、その違いに気づいたのは、幼児教室主催の面接対策講座を受講していた時のことでした。ふと周りを見渡してみると、どのお母様方も、食い入るように面接資料やマニュアル本を読んでは、「模擬面接で頭が真っ白になり、大失敗してしまった」「回答案をまとめるのに追われ、毎日寝不足」などの話題で持ちきりでした。

子供達は、講義が終わるなり、マスクの装着と手指のアルコール消毒。塾の講師からは、「親の不安を子供に読み取られないよう、出来るだけ笑顔で、明るく接してください」「二次試験までの間、子供を絶対に叱らないでください」「過度に神経質になってはいけません。

子供まで気疲れしてしまうと、表情が硬くなってしまいます」などのアドバイスが、毎回のように飛び交っていました。つまりそこでは、受験のフィナーレに向けて、私以外のすべての人が、緊張のクライマックスに達していたのです。

受験を決意したばかりの頃、私にも不安や焦りがなかったわけではありません。入試までわずか8週間、100メートル競走に例えるならば、他の子は80メートル先からスタートするようなものです。

私には最初から、「開き直るより他に方法がなかった」と言うのが本音です。しかし、「きっと合格できる!」といくら信じていても、それだけではモチベーションは長く続きません。これまで話してきたとおり、私は何か弱点を見つけては、その都度克服できるよう努力を重ね、「やってみたら本当にできた。やはり自分ならできる」という結果を出すことに重点をおいてきました。

ですからこの頃になると、「やれるだけのことはやった」という達成感さえ感じ始めていたのです。この時期の私は、焦り・不安・緊張とは、ほぼ無縁のところにいたと言っても過言ではありません。それは夫も同じようでした。いつものように仕事中心の生活を送り、一問一答の回答案は、仕事の合間に読む程度だったようです。

子供には、最後の総仕上げとして、実体験を多く積ませるようにしました。夕食のメニューを考え、お遣いに行ってもらったり、一緒にご飯を作ったりしました。また散歩だと言って、自宅から学校までの距離を地下鉄で何度か往復し、通学路の経験を積ませました。

実際の校舎をみたり、生徒さんの姿に自分を重ねられたことで、子供自身も合格へのイメージを固めていったようです。子供にとっても私にとっても、受験準備ということを忘れそうになるほど、最も楽しい勉強の時期でした。

このように、1次試験から2次試験までの間、我が家は何ら特別なことをして過ごしていたわけではありません。いつもと変わらない、ごく普通の生活を送っていたということです。

今思うと、我が家の合格を決定づけた1番の要因は、誰しもが追い詰められた心理状態にあるこの時期に、「心の余裕を失うことなく、合格することだけを信じて過ごしていた」ということなのかもしれません。




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