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『小学校受験ここまでやれば大丈夫! 基本編』より(抜粋)
4 どんな時に、どんな挨拶が必要か


幼稚園受験でも小学校受験でも、数の問題や言葉の問題は、特訓すれば、短時間でできるようになります。しかし、しつけの分野は特訓してもなかなか身につけるのは難しいようです。

たとえば挨拶。小さい子どもだから当たり前といえば当たり前なのですが、なかなかうまくできません。年齢的にも、まだ挨拶についての意識のない子が多いのです。でも、特に私学では、挨拶に代表される礼儀を大事にしていますから、何らかの形で出題されると思っておいたほうがいいでしょう。関東では、暁星・白百合・雙葉・東洋英和、関西では、追手門・帝塚山などを受験する場合は、とくにしっかり挨拶できるようにしましょう。小学校受験では、挨拶ができない子は親はどんなしつけをしているのか≠ニいうことで、親の姿勢を問われることになります。

試験の内容として、給食が出される学校もあります。関西の帝塚山学院です。過去に、お片づけをあせり、残りのお味噌汁をこぼして残念な結果に終わった子もいます。関東では、星美学園・暁星・青山学院などでおやつが出ています。好き嫌い、お片づけ、食べる時の態度と食べる時の挨拶などが見られます。

◆小学校受験の場合
 朝起きた時の「おはようございます」
 食事の時の「いただきます、ごちそうさまでした」
 出かける時の「行ってきます」
 人に対しての「こんにちは」「さようなら」
 帰宅時の「ただいま」
 寝る時の「おやすみなさい」
 部屋に入る時の「失礼します」

また「ごめんなさい」「ありがとう」や、はっきりとした返事などは、そのつど、はっきりと言えるように日頃から練習をしておく必要があります。

どんな時にどういう挨拶をするのか、子どもの目の前で、親は日頃から見せておくことが大切です。朝、夫婦で顔を合わせた時は、必ずお互いに「おはようございます」と言えばいいのです。

朝、お父さんが出かける時に、家族全員が玄関で「行ってらっしゃい」と言えば、出かけるほうは「行ってきます」で、送るほうは「行ってらっしゃい」だ、と特別に指導をしなくても自然に伝わります。とにかく、場面ごとでの挨拶の言葉をいつも意識をして、子どもに手本を示すことです。

また、言葉だけでなく、おじぎをすることも必要なので、頭を下げる角度、目をどこに向けるか、手をどういうふうにしておくのかということを、二〜三歳ぐらいになったら、しっかりと教えてあげてください。こと、挨拶に関しては、家でこのようにするんだ≠ニいうことを子どもが理解していれば、後はそんなに教えることはないはずです。

◆幼稚園受験の場合
二年保育と三年保育ではいくぶん違ってきますが、三年保育の場合、先生に対して、あるいはお部屋に入った時に「おはようございます」あるいは「こんにちは」が言えること、そして帰る時の「さようなら」がはっきりきちんと言えることが求められます。

そして、帰る時にお土産を渡される場合がありますが、そのとき「ありがとうございました」が言えるか言えないかは、しっかりチェックされています。また、名前を呼ばれたら「はい」と大きな声で言えるように日頃から準備しておきます。

三年保育の場合には、小学校受験レベルの八割程度は言えるのが望ましいでしょう。しかし、かく言う私も、自分の娘を会社に連れていった時に、いかに娘が挨拶ができない子だったかということを思い知らされたことがあります。娘が小学校三年生か四年生の頃のことです。

「おはようございますって挨拶してごらん」と言ったら、頭をピョコンと下げただけだったのです。目の前が真っ白になりました。人様の子どもを教育しているくせに、自分の子どもはこんなぶざまな挨拶しかできないとは!≠ニ愕然としました。そこで、しばらく二人で挨拶の特訓をしました。もう二〇年以上も前の話ですが、忘れられない出来事です。

このように、親は、子どもの挨拶について「たぶんできるだろう」とどこかでタカをくくっているように思います。わが子に対してはうかつ≠ノなっているものです。



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