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『小学校受験ここまでやれば大丈夫! 面接対策編』より(抜粋)
小学校は面接で何を知りたいのか(その1)
●親の人柄を知るのが面接の目的

簡単に申し上げると、面接官が知りたいことの1つは、ご両親の「人柄」です。別の言葉で言い換えると、「6年間(大学までの一貫校なら16年間)つきあっていける親かどうか」を見極めたいのです。面接時間はわずか10分足らずです。ぱっと見た瞬間、この親なら子どもを受け入れても大丈夫という「心証」が得られればいいというのが面接官の本音でしょう。「心証」ですから、確たる根拠があってのことではありません。「まあ、いいだろう」という程度の印象です。

保護者の人柄を知るといっても、温厚な人物だとか清廉潔白な人柄などということは、どちらかというと、二の次でしょう。何か不都合があったとき、学校にクレームを付けてくる保護者かどうかを見極めたいというのが、�人柄�の中身です。子どもがいじめられた、友達にぶたれたと言っては、すぐ学校に怒鳴り込んでくるような親はやはり敬遠したいのです。また、多くの私立小学校では、子どもの教育は学校と家庭の二人三脚と考えています。教育も躾も、すべて学校にお任せという親では困るのです。

人柄を知りたいのが面接の目的ですから、面接官の質問にどう答えたらいいかについては、それほど神経質になる必要はありません。保護者がいちばん頭を痛めている志望理由についても、各校の校長に聞くと、「ほとんどが学校案内の丸暗記」というのが現実です。あるいは、幼児教室で指導された「パターン化した模範解答」です。それでも、みなさん合格しているのは、答えた中身ではなく、人柄をチェックされているからです。

ちなみに、入学願書に書かれている志望理由を試験官はきちんと読んでいるのかというと、ある校長は「読まなくても何が書かれているかわかる」と言っていました。学校案内の丸写しか、少しはアレンジしてあっても丸写しに近いものの場合、見ただけですぐわかるのだそうです。

みなさんは志望理由をどう答えるかでずいぶん苦労していると思います。毎晩のように、想定質問をつくって練習してきたのは何のためか、そもそもこの本にも「過去問200」などと大袈裟な取り扱いをしているではないか、とちょっと腹立たしい気持ちになるかもしれませんが、�人柄�を面接官に知ってほしいためです。

というのも、まったく練習しなかったらどうでしょうか。志望理由を聞かれて、「ボクは近くの公立でもよかったんですが、女房がどうしてもというものですから‥‥」などと、こういうときに限って本音がポロリ出てしまうものです。これは決定的なミスです。「過去問200」に、いちおう目を通していただきたいのも、意外な質問をされて動揺してほしくないためです。ついでに、申し上げますが、「過去問200」全部に対して回答を準備する必要はありません。


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