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意外な盲点!「保護者面接の失点」
 

不合格となった理由の中には「保護者面接の失点」というケースが少なくないことを知っておいてください。学校説明会などで、保護者面接は合否に絡ません。どんなご両親か、お目にかかるだけですと校長が言明していたとしてもケースバイケースです。

面接官から、学校説明会の感想をお聞かせくださいと聞かれたとしましょうか。学校説明会への参加は必須です。不参加は、子どもの成績が合格レベルに達していても入学する気がないとみなされて合格圏内からはじき出されるケースがあります。むろん不参加の理由がはっきりしていれば不利になるとは限りません。

保護者「急な仕事が入って・・」 この答えでは面接官はナットクしないでしょう。どんな仕事ですかと追及はしませんが減点は避けられません。とはいっても、父親は仕事をもっていますから、受験校の全てに参加するというわけにはいきませんが、学校説明会に参加しなかったときは面接官が納得できる不参加の理由を用意しておくことが大切です。

「私が進行役を務めることになっていた全国会議の日程が急遽変更になり、学校説明会には参加できませんでした。妻は参加していますので、学校説明会の様子は妻から説明をうけています」という答えなら、面接官はナットクせざるを得ないでしょう。

面接官から「どんなお子さんですか」と問われて、「相手の表情や声のトーンなどで、相手がどんな気持ちなのかを理解できる神経の細やかさがあります」と答えたとしましょうか。面接官の問いに対して、保護者は「神経の細やかな子ども」と言いたかったとおもいます。

しかし、この答え方ですと、5歳6歳の子どもが相手の顔色をうかがうような育てられ方をしてきたのかと誤解されるおそれがあります。むろん、面接官は、保護者がそんなつもりで言ったんじゃないとわかっていますが、ひょっとしたら・・というかすかな疑念が残ります。

面接官は再質問をして真意を問いただすことはしません。言葉は、いったん外に出ると、一人歩きをします。真意とは逆の受け止め方をされて面接官の心証に影を落とす場合もあります。たまにはご自身の言葉を吟味していただくことも大切です。

面接官から、「お子さんの長所を1つだけお答えください」と質問されて、待ってましたとばかりわが子の長所を3つも4つも答えてしまうケースがあります。面接官はにこやかに聞いていますが、内心はどうでしょうか。面接官は、「1つだけ」と注文をつけています。ふつうはこんな言い方はしませんね。「引っかけ話法」の類いです。

「本校の受験をいつ頃からお考えでしたか」という質問に対して、ある父親は「去年の春です」と答えたようです。仕事の場では、報告は「簡にして要を得る」と鍛えられています。でも、面接官は、「去年の春です」につづく言葉を聞きたかったのです。本校を受験したいとおもってから、どんな準備をしてきたのか。そこが知りたいのです。

「保護者面接の失点」などという言い方をしたら大げさかもしれませんが、ありふれた失点・ミスが合否を分ける場合もあることを知っておいてください。