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いじわるではないけれど、つい相手の言葉尻をとらえたくなるような場合がある‥‥ある校長から聞いた話です。志望理由を質問したときに、御校の教育方針がすばらしいとか、現代の荒廃した教育を救うのは御校のこの教育理念だ、などと滔々としゃべられたりすると、突っ込んで聞きたくなるそうです。何となくわかるような気がします。
建学の精神とか教育理念といったものに共感したとか、感動したといったことを志望理由に書くのはセオリーの一つといわれていますが、あまりこだわる必要はありません。志望校の教育方針とわが家の教育方針との一致というパターンは書きやすいのですが、安易に飛びつかないほうが無難です。「読み飽きた(聞き飽きた)志望理由」だからです。
「立て板に水」のように口数が多いのも避けたほうがいいですね。事前に練習してきたことや、前々から考えていたことを聞かれれば、待ってましたとばかりしゃべりたくなるものですが、あまり賢明とはいえません。子どもを取り巻く家庭環境をどう思うか、子どもを犯罪から守るにはどうしたらいいと思うかなどを聞かれれば、ついつい「立て板に水」となってしまいますが、やはり言葉尻をとらえたくなります。注意してください。
「朝7時ごろから登校している先生がいらっしゃると聞いています。なかなかできることではありません。御校の先生方の児童の教育に取り組む姿勢に感動すら覚えたことが志願理由です」と書いた母親がいます。
面接では、願書に書いた志望理由のほかに、保護者に対する学校側の説明がきちんとしていること、子どもの安全にとても神経を使っていること、子どもが先生を大好きと言っていたことなどを、在校生の親から聞き、こういう先生のいる学校に子どもを通わせたいと話したそうです。校長からはほめてほしいところをほめてくださってありがとうとお礼を言われたそうです。施設とかカリキュラムのように目に見えることに対して評価されるよりも、目に見えない部分を評価してもらったほうがうれしいと思います。
なぜ、この学校がいいと思ったのか、それを素直に書く‥‥そういう視点から志望理由が書けないかどうか、もう一度見直してみてください。決まり切ったパターンやあまり理屈っぽくしないほうがいいと思います。
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