連載企画 願書・面接資料の書き方

第21回






立命館を受験するみなさんへ

立命館小学校では、入学願書のほかに「推薦書(保護者用)」の提出を求めています。
記入項目は、以下の6項目(18年度入試)です。( )内の数字は、普通の大きさの文字で書いたときのおおよその文字数です。

1「立命館小学校に期待することをお書きください」(約500字)
2「志願者の長所と短所をお書きください。事例をあげて具体的にお書きください」(900〜1000字)
3「ご家庭ではどのような方針で、お子様をお育てになっていますか。具体的な例を挙げてお書きください」(約500字)
4「お子様には将来どのような人になってもらいたいとお考えですか」(約500字)
5「学校と家庭の望ましいあり方についてお書きください」(約600字)
6「特記事項があればお書きください」(約300字)

 
1〜6の設問をみると、とくに目新しいことを聞いているわけではありません。保護者が頭を抱えるような難問もありません。ただ、注目していただきたいのは文字量の多さです。一般的に、各校とも入学願書や面接資料では同じような設問欄を儲けていますが、数行(200字前後)というケースが大半です。

「約500字」というと、400字詰め原稿用紙で1枚強です。1000字というと、A5判(週刊誌大の大きさ)に1枚です。日記やエッセーなら、簡単に書けるでしょうが、「立命館小学校に期待すること」というテーマでは、どうでしょうか? 設問の意味を字句通りに解釈するなら、立命館小学校の建学の精神や教育方針を理解していないと書けません。しかし、学校側が求めているのは、教育方針の理解ではなく、「なぜ期待するのか」という部分です。つまり、どんな子育てをしてきたのか、わが子の将来をどう考えているのか、ここをしっかりと固めていないと1の設問には答えられないのです。
 
私どもは、これこれの考え方の下に子どもを育ててきた、
将来はこんな生き方をしてほしいと願っている、
そのためには御校の教育方針の下で指導していただきたい

 
という構成にしなければいけません。
 
1の設問のポイントは、主語が「御校は」ではなく「わが家は」です。主語が逆転していることに注意してください。立命館小学校を受験する予定の人は、試しに、1の設問について、書いてみてください。志望校が違う人も、いずれ「志望理由」を書くことになります。入学願書に「志望理由」を書く欄がなくても面接では必ず質問されます。練習のつもりで挑戦してみてください。何を書いていいかわからない、500字も書く材料がない‥‥という人も少なくないと思いますが、それでは、100メートル競走に名乗りを上げたものの、どっちを向いて走ったらいいかがわからないのと同じ状態です。ゴールはどこにあるのか、まず、それを見極めることが先決です。そうでないと、お子さんに無駄の多い努力を強いることになります。



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