| ・「ふりがな」「フリガナ」の区別は? |
|
*願書の「志願者」や「保護者」氏名欄には「ふりがな」「フリガナ」という表記があります。「ふりがな」の場合は「ひらがな」、「フリガナ」の場合は「カタカナ」で書きます。そんなことは常識だと叱られそうですが、実は、学校関係者に聞くと、「ふりがな」と指定されているのにカタカナで記入しているケースが少なくないようです。日常生活やビジネスの場では「ふりがら」よりも「フリガナ」の場合が多いように思います。このため、うっかりと「ふりがな」と指定されているのに「カタカナ」で書いてしまうことがあるようです。
*名前や住所、子どもが通っている幼稚園(保育園)名を間違えるといった「困った間違い」と違って、単純な「うっかりミス」ですから、「ふりがな」をカタカナで書いてしまっても合否に影響するとは考えられません。でも、「真剣味が足りない」とか「本命校だったらこうしたミスは起きない」と勘ぐられるかもしれません。校長や試験官に聞くと「何としてでも合格したいと心を込めて書いた願書とそうでない願書の違いは何となくわかります」と言いますから、この程度の些細なミスで一生懸命さが感じられないと判断されたらソンです。「ふりがな」は「ひらがな」、「フリガナ」は「カタカナ」と覚えてください。一度覚えれば忘れることはないでしょう。
*名前がひらがなの場合でも、きちんと「ふりがな」をつけます。「田中あけみ」という名前の場合でも、「たなか あけみ」としなければいけません。姓と名前がひらがなだったとしても、ふりがなをつける必要があります。漢字の部分だけに「ふりがな」をつけるのもいけません。
*「ふりがな」はできるだけ姓・名前のすぐ上に書くようにします。願書に指示されていなくても、姓と名前の間は1字分空けたほうが読みやすいでしょう。「せきじようたろう」よりも「せき じょうたろう」のほうが読みやすいことは言うまでもありません。
*余談ですが、このサイトの「願書・面接資料の書き方講座」に寄せられたケースです。志願者欄には「澄子」と書いてあるのに、「ふりがな」が「すみえ」となっていました。戸籍上は「澄子」ですが、どうやら「澄江ちゃん」のほうが言いやすかったために、つい「すみえ」と書いてしまったようです。
|
|
| ・「西暦」「平成」の指示がない場合の年月日の表記法 |
|
*「生年月日」を書くのに、「西暦」「年号(平成、昭和など)」のどちらを使うかが指示されていない願書もあります。この場合は、どちらでもいいと思います。「西暦」と「年号」の両方を記入する学校もあります。間違えないようにしてください。
*願書の中に「生年月日」を書く欄が複数ある場合は、「西暦」なら「西暦」に統一したほうがいいでしょう。子どもの生年月日は「西暦」、父親は「年号」というのは感心しません。
*「西暦」で書く場合、「00年」「01年」と省略せず、きちんと「2000年」「2001年」と書いてください。
*多くの願書は最初から「平成」と印刷されていますから、記入に際して迷うことはありません。何も指示していない学校の場合、そんなことはどっちでもいいですよと細かいことにこだわらない校風なのかもしれません。一方、こんな細かいところまで注意書きをしてくれるのかと感心する願書もあります。この学校は願書を書く親の立場をよく配慮していると想像できます。
*余談ですが、こちらの問い合わせに対して、電話での質問には一切答えない。質問の趣旨、目的などを書いたものを提出してくれと言われたケースもあります。何を問い合わせたかというと、「保護者職業欄の有無」です。出版社を名乗ったため警戒されたのかもしれません。社外秘文書の中身を教えてくれというのではないし、そもそも志願者にはすべて交付している願書です。電話をたらい回ししなくても「ありますよ(ありませんよ)」の一言で用は足ります。保護者からの問い合わせに対しても同じ対応かと聞いたら、「学校の窓口まで来ていただいたらお答えします」という答でした。こういう「体質」は気になりますね。
|
|
| ●「歳」か「才」か? |
*年齢を書くときは「歳」か「才」か。各校の願書をパラパラと見て行くと、正確に数えたわけではありませんが、やはり「歳」が多いようです。新聞や雑誌は、私の知る限りすべて「歳」です。
*「才」は「語学の才がある」など、才能、才覚、天才、秀才といったときに使われ、もともとは年齢を意味していません。「才」は「歳」の略字でもありません。しかし、辞書には年齢を意味する「歳」の代用として認められています。したがって「35才」としても間違いではありません。一方、「歳」はズバリ年齢を数えるときの接尾語です。文字にこだわるのであれば、「歳」を使ったほうがいいでしょう。
*「年齢欄」には「○○歳」と「歳」を入れてください。
*ただ、願書によっては、家族の年齢欄に「才」の文字が印刷されているケースがあります。こういうときはちょっと抵抗がありますね。「才」と印刷された文字の真下に「歳」と書くのは嫌みと受け取られかねません。願書を読んだ先生が、たまたま機嫌がよくないときであれば、「何だ、やる気かよ」‥‥と腕まくりするかもしれません(冗談です)。
*ついでながら、もし「年令」という文字を書くようなときは「年齢」がいいでしょう。小学校では「才」と同じく「年令」でよしとしていますが、改まった文書では「年齢」です。
|
|
| ●「算用数字」って? |
|
*「数字は算用数字で書いてください」と注書きされた願書があります。算用数字(洋数字ともいいます)とは0、1、2、3などのことです。2006年5月16日、365日、5歳‥‥などです。一方、「漢数字」は漢字で数を表すときに使います。一、二、三、四‥‥など。一を「壱」、二を「弐」、「十」を「拾」などと書くのは、現在では不動産取引など大きな金額の領収書くらいなものでしょうか。「20万円」を漢数字で書くと、二十万円、もしくは「弐拾萬円」という使い方もあります。ややこしい漢数字を使うのは数字の改竄(かいざん)を防止するためです。
*算用数字の使用を明記していない願書もありますが、文中の数字はすべて算用数字にしたほうがいいでしょう。読みやすいというのが最大の理由です。2006年5月16日と二千六年五月十六日を比べると、どちらがわかりやすいか一目瞭然です。算用数字は見た瞬間、「2006年5月16日」とわかります。丸飲みできるのです。漢数字の場合、むろん慣れもありますが、一字一字確認する必要があります。漢数字が使われているのは縦組み文が圧倒的に多いのですが、大手新聞は各紙とも算用数字に切り替わっています。
*数字はすべて算用数字にすればいいかというと、そうではありません。熟語の中の数字は原則として漢数字です。「五里霧中」を「5里霧中」、「二足の草鞋(わらじ)」を「2足の草鞋」としたら意味が別になります。「東京五輪」を「東京5輪」としたのでは何のことかわかりません。ただ「四大文明」を「4大文明」と表記する新聞もあるように、算用数字と漢数字をどこで線引きするかはむずかしいところです。
|
|
| ●「楷書体」って? |
*「楷書でていねいに書いてください」と注意書きのある願書があります。「楷書」というのは書体(文字の形)のことです。ちなみに「くずさずにきちんと正しく書く書き方」というのが辞書(三省堂 現代新国語辞典)の説明。同じ辞典で「行書」は「楷書を少しくずした書き方」。「草書」は「行書よりくずしたもの」とあります。ま、そういうことなんでしょうけれど、説明が手抜きというかザツですね。書道の展覧会に行くと、文字にもいろいろな形がありびっくりさせられます。漢字なのか「ひらがな」なのかさえわからない場合もあります。文字というより記号や絵に近い(書体の一種なんでしょうね)ものもあります。
*楷書とは、簡単にいうと、みなさんが日常生活やビジネスの場で使っている文字です。「楷書で書いてください」とは、誰でも読めるようにていねい書いてくださいという程度の意味です。
*略字は避けてください。 |
|
| ●指定されていないときインクの色は? |
*インクの色については、ほとんどの学校が「ペンもしくは黒のボールペン」と指定しています。万年筆のインクも黒です。現在では青色でも黒と同様にきれいにコピーできますので、あえて「黒」にこだわる必要はないと思うのですが、そのままになっているのでしょう。
*インクの色に関しては何も注書きがなくても「黒」にしたほうが無難です。黒色の注意書きがあるのに、青のインクなら目立つなどと考えないほうがいいですよ。確実に減点です。
*余談ですが、子どもの面接のときに「途中でどんな建物が見えましたか?」という質問が出ました。電車とクルマでは車窓の風景が違います。親に聞いても本当のことは言いませんから、子どもに聞いたのです。誘導尋問です。学校の指示・連絡事項をきちんと守ってくれる保護者かどうか、学校側はとても神経質です。注意してください。 |
|
| ●保護者と志願者の住所が一緒の場合「同上」でいいか |
*志願者(子ども)の住所欄のすぐ下に保護者の住所欄がある場合、つい「同上」と書きたくなりますが、「同上でいい」と断り書きがない限り、都道府県名から同じように書いてください。たとえ断り書きがなくても「同上」でもいいと思いますが、学校というところは意外と保守的というかお役所的な考え方の持ち主が多いようです。「同上などと手間を惜しむのはケシカラン」とマイナス評価されたらソンです。二重手間とは言ってもたいした手間ではありません。
*「志願者と保護者の住所が同じときは同上と書いてください」と注書きしているケースもあります。この場合はその通りにしてください。「同上」としないで、あえて「手間を惜しんでいません」とウケを狙う人がいるかもしれませんが、逆効果です。 |
|
| ●「難しい在園名」には「ふりがな」をつけたほうがいい? |
| *願書の中で「ふりがな」をつけるのは氏名欄だけですが、幼稚園(保育園)名の読みがむずかしいときは、「ふりがな」をつけておいたほうがいいと思います。ふりがなの欄がないのに勝手に書く、つまり、学校の指示通りにしない保護者と思われないか‥‥などという心配は無用です。もし、そういう学校だったら入学してからが大変です。 |
|
| ●住所欄は都道府県名を省略してもいいか |
*住所欄にはすべて郵便番号を書くようになっていますが、都道府県名は省略しないで書いてください。都道府県名は省略していいとする学校は見あたりません。
*「住所・氏名は戸籍上の氏名」と注書きをしている学校もあります。この注意書きがなくても住民票を取り寄せてその通りに書いたほうがいいでしょう。 |
|
| ●「自由記入」欄には何を書いたらいいか |
| *会員ページをご覧ください。 |
| ●「志願者との続柄」は「父」か「父親」か |
| *どっちでもいいと思いますが、「父」が一般的です。受験者と保護者の続柄例として「父(長女)」と例示している学校が2〜3あります。同居する祖母との関係を「父の母親」と例示している学校もあります。 |
|
| ●家族欄の書く順番は? |
*一般的には、両親→兄弟姉妹→祖父母→その他の同居人の順です。
*「父・母の次は子どもを年齢の多い順に」と記入の順序を記載している願書もあります。
*「父→母→本人」と指定されている場合、本人の兄姉は本人の後に年齢順に記入することになります。
*「本人」を最初に記入するケースもあります。
*志願者本人を家族欄に書くかどうか、「志願者本人を除く」「志願者本人を含む」など、学校によって記入法はマチマチです。 |
|
| ●同居する「母の母親」は「祖母」か「母の母」か |
|
*同居する祖父母は父方か母方かまで書くように指示している願書もあります。かりに祖母が母親の母親だったら「母の母」です。「母の母親」か「母親の母親」かは、とくに指示されていなければどちらでもいいと思います。「母の母」「父の弟」と例示している願書もあります。
*「夫の父親の妹(82歳)を引き取っているが、続柄は大伯母でよろしいですか。また同居人の中に含めるべきですか」という問い合わせがありました。祖父母の兄弟姉妹の続柄ですが、「大伯父・おおおじ」は祖父母の兄、「大叔父(おおおじ)」は祖父母の弟の場合に使います。「大伯母・おおおば」は祖父母の姉、「大叔母」は祖父母の妹の場合です。
*「同居人に含めるべきか」ですが、一つ屋根の下で生活しているのであれば同居人です。
|
|
| ●「家族紹介」の中の「備考欄」の書き方 |
|
*家族欄は「氏名・続柄」だけの場合もあれば、「氏名・続柄・年齢」「氏名・続柄・年齢・備考」など様式はマチマチです。また、「備考欄」には、「在学生(もしくは卒業生)がいる場合」は学年や卒業年次を書くようにと注意書きがある場合と、何も指示がない場合があります。この「何も指示がない備考欄」には何を書いたらいいのか、悩ましい問題ですね。
*この欄に保護者の学歴もしくは勤務先名を書いていいか、という問い合わせが多いのですが、書いてもいいと思います。学校がもっとも知りたいのは保護者の学歴と勤務先です。入試の際にテストをするといっても、たかだか6歳の幼児です。テスト結果だけでなく、どんな家庭環境の下で育っている子どもなのかを知りたいのは当然です。父親の学歴や勤務先だけでなく所得証明である源泉徴収票もほしいのが本音でしょう(源泉徴収票を添付する必要はありません。念のため)。しかし保護者の学歴や勤務先、経済状態によって子どもの合否が左右されることがあってはならないということになっています。このため保護者の学歴や勤務先を記入する欄がある願書は少ないのです。
*備考欄に「参考になると思われることはご自由にお書きください」という場合、「参考になる」とは「志願者に有利な材料」を書きます。不利なことを書く必要はありません。「知らせておいたほうが良いと思うことは何でもお書きください」「自由にお使いください」という場合も同じです。
*父と母の備考欄に斜線が入っている場合、何も書かないでください。
*氏名、続柄、年齢の次に備考欄をつくっておきながら何を書くかを指示していない‥‥というのは、「備考欄に何を書くかは保護者に任せますよ」ということだと解釈していいと思います。
|
|
| ●「アレもコレも式」記述か「重点型」記述か |
| *会員ページをご覧ください。 |
| ●作文が苦手‥‥ |
| *会員ページをご覧ください。 |
| ●綺麗事の教育方針は反感をもたれる |
| *会員ページをご覧ください。 |
| 「願書・面接資料」は合否に影響するか |
| *会員ページをご覧ください。 |
| ・パターン化した願書の弱点 |
|
「パターン化した志望理由はなぜいけないのか」というお問い合わせをいただきました。「志望理由」とか「わが家の教育方針」などは、そもそも受験しなければ考えたこともなく、パターン化された文案とせざるを得ない‥‥というお気持ちはよくわかります。しかし、あまり得策とはいえません。というのは、どんな学校でもいろいろな問題を抱えています。自分の学校の教育方針や指導方針が完璧とは思っていません。それどころか相次ぐ小学校設立によって生き残れるかどうか危機感さえもっています。一部の人気校でも、何も問題がないわけではなく、現場の先生方は困った児童の扱いに頭を抱えているかもしれないのです。
そんなときに、「御校の教育方針に深く感銘を受け‥‥」「在校生の躾の良さに感動し」などというパターン化した文言は、読み手がどう受け止めるでしょうか。「またか‥‥」で何の印象も残らないのです。志望理由であれば「わが家の教育方針はコレコレだから、御校を志願した」でいいのです。また「これこれこういう次第で御校の教育方針とも合致し‥‥」というパターンも多いのですが、わが家の教育方針だけを書き、志望校の教育方針と合致しているかどうかまで書く必要はありません。合致しているかどうかは試験官が判断することです。
パターン化した願書のもう一つの弱点は、特色がないことです。「判で押したようです」と言っていた校長もいますが、「判で押したような願書」からは、ここを聞いてみたいという気持ちが起きるはずがありません。願書に質問材料が何もないというのは、良くも悪くもないということであって、評価の対象にはなりません。お子さんの成績が合格点に達していればいいのですが、1、2点の差で合格圏内に入るかどうかのときにモノをいうのは、願書から伝わってくる親の姿勢です。
「願書・面接資料」でいろいろと書かせるのも、また面接で保護者にいろいろ質問するのも、合格させる材料をさがしているのです。どう書いていいかわからないとか、何も書くことがなければやむを得ませんが、パターン化した文章はできれば避けたほうが賢明です。
|
|
| ・ |
|