面接対策37回●面接で何を知りたいのですか?

はつしば学園小学校校長 東留博孝さん

東留 面接の待ち時間に、絵を描いたり、折り紙をさせていますが、そのときの様子を見たり、運動テストの前に20分のトイレ休憩、あるいは運動能力テストの終った後の待ち時間など、試験をしていないときの態度なども見るようにしています。

ですから、行動観察といっても、特別なことをするのではなく、9時から12時まで、いろんな観点から見ていこうということです。面接ではきちっとした態度であっても、気を抜いたときに出る地の部分が見たいのです。それにしても、面接のときの最初の挨拶と終った後のお辞儀はみんな一緒です。100人いたら100人同じです。しっかりと教えられたようです(笑)。

――どうして、それほど子どもの地にこだわりますか?
東留 どこの小学校でも事情は一緒だと思いますが、担任の教員が何に一番苦労するかというと、勉強さえできればいいというような子がいると、それはもう大変なんです。入試のときはいい子であっても、優等生であった子ほど、入学後は言葉使い、やることなすことがはみ出ているというケースが少なくないのです。親御さんには信じられないかもしれませんが‥‥。

――親の面接結果は合否にどう影響しますか。
東留 評価対象外であると事前に申し上げています。よほどのことがないかぎり、合否には影響させません。というのも、親御さんにプレッシャーをかけたくないという意味合いもありますが、親御さんには、一緒に学校をつくっていただかなければいけません。面接でチェックするというのは、おこがましいというか、そういう見方はしたくないのです。ですから、面接はするけれど、基本的には親御さんの教育方針とか、お子さんの長所短所等を聞かせていただくだけであって、それに対して点数で評価するということはしません。

――塾や幼児教室などで指導を受けていないと合格はむずかしいですか。
東留 小学校受験というのは、子どもにとっては、人生最初の受験です。塾に通ってなかったから何もできなかった、という挫折感は味合わせたくないですね。問題を解かせる前に、こういうふうにして答えをだしなさいと練習させています。ですから、初年度は、差をつけるためのテストというよりも、塾に通っていた子もそうでない子も、それぞれがそれなりにできて楽しかった、そういう試験にしたいと思っていました。むろん、それでは差がつきませんから、多少は難易度の高い問題も加えています。その結果、点数はずいぶんばらけました。満点に近い子から50点と低い子もいました。やはり、塾に通ってなかった子の点は低かったですね。しかし、塾に通ってなくて、ペーパーは60点満点で30点しかとれなくても、例えば、なわとびができなくても諦めずに頑張った子や、待ち時間のときの行動観察がよかったという子は合格にしました。


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