――不合格になるのはどんなケースですか。
市川 けんかをするとか、物を放り投げる、できないとイライラして相手に乱暴をするという子の場合、やはり入学はむずかしいでしょう。
――6歳にもなれば、いい子を演じると思います。チェックできますか?
市川 最初はきちんとしているのですが、10分20分経つとやはり地が出てきます。試験官が「今から遊びましょう」とニコニコしながら話しかけるので、これはテストじゃなく遊びだと思って、つい油断してしまうのです。親は控室にいますから注意はできません。こんなとき日頃はどうなのかがわかります。
なぜ、子どもの地の部分を知りたいかというと、入学試験でいくら成績がよくても、教師の話をしっかり聞けなかったり、わがままな行動をとるような子は入学してから伸びないのです。きちんとした躾や生活態度が身に付いた子がほしいのは、そうした理由です。
――親の面接では何をお聞きになりますか。
市川 私どもでは願書に本校を志望した動機を書いていただいていますから、お子さんの育て方や躾、またお子さんを育てる上での考え方などを聞きます。職業についてはお聞きしていません。私学を希望されて、入学金・授業料等を見た上で受験されるわけですから、あえてお伺いすることはありません。
今のところ経済的な理由でお辞めいただいているケースはありません。また、親の面接で差をつけることは基本的にはありません。ただボーダーラインにある子どもの場合、親の面接結果を参考にすることはあります。親の面接で不合格をつけるのは実際問題としてむずかしいことです。
(『平成19年度 お入学の本 首都圏版』より抜粋)
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