面接対策36回●面接で何を知りたいのですか?

京都女子大附属小学校校長 京都女子大学教授 岡田純也さん

――面接の際に、志望理由を聞きますか?

岡田 ええ。どうして本校を受けられたかをお伺いします。判で押したようにとは言いませんが、皆さん同じようなことをおっしゃる(笑)。でも、言葉の端々から、ご両親がどんなお考えの下に、どんな育て方をされているか、将来どんな人間に育ってほしいと思っているかは、だいたいのところは推測できます。

この5年、私1人で面接をしてきました。校長面接の評価に関しては、お会いしたときの印象やお話の内容について、それぞれ点数化して他のテストに加味して評価するというのではありません。私自身の頭の中にいくつかのランクを設けていて、かりに合否に関して何か問題が生じたようなときは、この面接結果を参考にさせていただくという程度です。

――面接でお知りになりたいことは何ですか。
岡田 要するに、集団教育の場で学習していけるのか、友達と仲良く遊べるのかどうかですね。こうしたことは面接以外の試験ではなかなか判断しにくいのです。面接では生身の子どもと向き合いますので、子どもの「素地」の部分が多少は見えます。もっとも、かりに面接で何らかの問題があったとしても、みんなと一緒に学習できるとわかれば、不利に扱うということはありません。

――入学後に、学習意欲をなくす子が増えたという声をよく聞きますが‥‥。
岡田 この学校で5年半見ている限りでは、そういう子どもはいません。クラスに1人か2人くらい、ちょっとはみ出るような個性的な子もいますが、それが原因で授業の邪魔になるということもありません。入学試験の時点で一応チェックしますが、面接とテストだけではなかなか見つけにくいのが実際のところです。でも、かりにクラスからはみ出てしまうような子がいたとしても、時間をかけて、卒業するまでには本来の輝きを表現できる子どもになっていきます。それこそが私たち教育の場を預かっている人間の仕事だと思っています。

――親が原因で不合格というケースはありますか。
岡田 ほとんどありません。この学校に入りたいというご希望をもたれている以上、私自身の考え方とは少し違っていても、その程度のことは大したことではありません。ここに受験に来る子どもたちの多くは、準備が充分にできた子どもたちです。家庭環境についても、安心感があります。要は、お子さん次第です。


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