面接対策28回●面接で何を知りたいのですか?

立教小学校校長 諸橋保夫さん

――校長面接では志望理由はお聞きにならないようですね。
諸橋 僕は聞きませんが、教頭と事務長が同席しますから、どちらかが聞いています。また待ち時間の間に、志望理由や子育てに対する考え方、さらには立教小学校に何を期待するかなどを事前に書いてもらいますから、同じようなことをお聞きするということはありません。
――書いてある内容は合否に影響しますか?
諸橋 いや、合否には関係ありません。そもそも親の面談は原則として合否に影響させません。ただ、判定会の際に、合否を決めかねたようにときに面接資料で調整するケースもあります。せいぜいその程度です。

――この父親と6年間もつきあうのはかなわないとか、些細なことでもクレームを付けてくることが予想されるような場合はどうしますか?
諸橋 この親御さんはトラブルを起こしそうだとか、手間がかかるだろうなどということはわかりませんよ。校長面接では一定の基準で評価させていただいていますが、それが原因で不合格になるということはありません。親の面接にずいぶん神経を使う人が少なくないようですが、よほどのことがない限り校長の面接が合否に影響することはないと考えていただいて結構です。

ついでも申し上げておきますが、シングルのお母さん(お父さん)とか、在日外国人の方で日本語が不自由とか、あるいはご両親のどちらかが仕事の都合で面接を欠席したといった場合でも、そのことを理由にして不利になるということはありません。

父親がお医者さんで急に手術が入ったとか、急な出張や会議などで面接を欠席される場合もあります。お葬式で出られないという場合だってあるでしょう。どうしても出席できない場合は、その理由を便箋に書いて、面接のときに出していただくという例が多いですね。

――わが子の受験か仕事か、どちらを優先するかは悩ましい問題ですね。
諸橋 それぞれのご家庭で判断されることだと思います。実は、お子さんの試験当日、お父さんが交通事故にあって、試験を1日半で断念して帰ったお母さんがおりました。
――事情を汲んで再試験というわけにはいきませんか?
諸橋 もちろん無理です。でも、試験を断念されたお母さんの判断は間違ってないと思います。それどころか立派だなと思いました。夫の交通事故と子どもの入学試験とどちらが大事かといったら、申し上げるまでもないでしょう。こういう価値判断ができる親御さんを受け入れたいと思う気持ちはありますが、なかなか思い通りにはならないものです。

(『平成20年度 お入学の本 首都圏版』より抜粋)

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