――入試の際の面接には校長先生が立ち会いますか?
篠崎 はい。
――面接では何をポイントに聞きますか?
篠崎 ご両親には、お子さんを育てているときに一番大切にしていることはなんですかと尋ねます。これはすべての方にお聞きます。そして、本校に期待することは何かをお聞きします。
それ以外にも聞いてみたいと思ったときはいろいろお伺いします。例えば、子育てに対する考え方がご両親の間で少し違うなと感じたときはいちおうお聞きします。お子さんと家庭と学校とが一つにならなかったら、ノーマルな子どもに育たないと思うからです。
ですから、教育も躾も健康管理も、すべて学校に任せきりという親では困ります。学校と家庭が一緒になってお子さんを育てるということをご理解いただけるかどうか、面接では、その辺を見極めたいのです。
――みなさん、子育てでは何を大切にしていると‥‥。
篠崎 「思いやりがある」とか、「自分で何でも自主的にできる」とか、「人を大切にする」とか、そういう模範解答をしますね。ほとんどの親御さんが同じようなことをおっしゃいます(笑)。
お子さんの様子をうかがいながら、念を押したほうがいいと思ったときは、今、おっしゃっていただいたことは本校の教育目標です。でも、この学校に入れば何も問題がないかというと、そんなことはありません。6年間、何の揉めごともないというわけではありません。思いやりに欠ける子もいます。でも、6年の間に、本校の教育目標に沿った子どもに指導していきますが、それにはご家庭の協力がどうしても必要ですと‥‥。
――少子化、核家族、過保護、そして受験勉強と、「思いやり」とか「自主性」が育ちにくい環境になっていますが‥‥。
篠崎 ええ、子どもを取り巻く環境は年々厳しくなっていますね。それだけにご家庭での子育てのありようが大切になっています。一般論ですが、子育ての場面で親が口を出すのが早すぎるという感じがします。子ども自身で解決する前に親が入っていってしまう。そうすると、言いたいことやしたいことの芽を摘んでしまうこともあります。本当は、こうしてほしいんだと思っていても、うまく表現できないんです。上手に自分の気持が表現できないから手が先に出たり、口で悪いことをぱっと言ったりするようになります。でも、子どもというのは、そういうことが当たり前なんですよ。だから本校に来る子はみんな問題が何もないかということは絶対にあり得ません。これはどこの学校でも同じだと思います。
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