短期集中連載 大丈夫ですか? 面接対策

第23回●「困ったパパ」は面接を欠席させる?




あるお母さんからメールをいただきました。保護者面接のときに夫がどんな態度をとるか、なにを言い出すか、それが心配だと書いてあります。小学校受験を先に言い出したのは夫だし、休みの日には水族館や動物園などに連れて行ってくれた、たまにはペーパーの勉強も見てくれた‥‥とてもいいパパだけれど、問題は保護者面接。

保護者面接のときには仕事を休むつもりはないし、かりに都合がついて面接に出席したとしても「言いたいことはきちんと言う」と宣言しているそうです。「うちの子をほしいという学校に入学させる」と言い切っており、つまり、頭を下げてまで入学させる気はないのです。最初はそうであっても、入試が近づけば考え方は変わると思っていたのですが、変わらなかったようです。パパは学校説明会には参加していません。仕事は開業医です。

文面から推測するに、このお父さんの場合、たぶん、こう聞かれたらこう答える式の練習はしていないでしょう。「お子さんが仲良くしている友達の名前を2〜3人あげてください」「お子さんのクラス担当の先生の名前を知っていますか」などという質問には答えられないでしょう。「知りません」と答えるだけならいいのですが、「なぜそんな馬鹿げた質問をするのですか」と言い返すかもしれません。

どの学校も父親に対しては志望理由を聞きます。しかしこの父親の場合、学校説明会には出席していないのですから、志望校の教育方針は知らないでしょう。「家の近くだから」「中学受験に有利だから」「知人の子どもも通っているから」くらいのことは答えるでしょうが、その程度の理解では、どうしても入学させてほしいという熱意が感じられないと判断されるかもしれません。

学校運営に協力してもらえるかという質問には、「それは無理です」とは言わないまでも、「仕事の都合がつけば‥‥」と答えるのが精一杯かもしれません。メールをくれたお母さんの最大の悩みは、「頭を下げてまで入学させる気はない」という気持ちが態度に出るのではないかという不安です。面接の時に、椅子にふんぞり返るとか足を組む、腕組みをするなどはないでしょうが、「この学校に入学させるかどうかは、あなた方が決めるのではなく、父親である私が決めることですよ」という考え方は、口振りや態度に自然とにじみ出てくるものです。

そう考えると、とくに面接での細かなやりとりを想像すると、やはり「困ったパパ」です。どうたしらいいかですが、対策は2つしかありません。1つは、何としてでも考え方を改めてもらうことです。志望理由がちょっとくらいトンチンカンになっても、子どもが通っている幼稚園の名前を知らなくても、とにかく、わが子のために「お願いする」という姿勢さえ示すことができれば十分とはいいませんが、そんなに悲観する必要はありません。

問題は「頭を下げてまで入学させる気はない」という考え方です。そりゃ立派なお考え方ですとおおらかな校長ばかりとは限りません。こちらからお願いする筋合いではないという考え方が相手に伝わった場合、やはり合格はむずかしいでしょう。

ですから、どうしても考え方を改める気がないというなら、何らかの理由をつくって面接には父親を出席させないことです。開業医ですから、「急患が出た」でいいでしょう。面接に出席できない理由といかに志望校への入学を切望しているかを書いた手紙を提出すればいいと思います。そういうケースはめずらしいことではありません。






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