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「最短!最安!で合格する」のすすめ

 

幼稚園・小学校受験ほどややこしい試験はありません。出題範囲がありません。このため幼児教室も大手と一対一スタイルの授業をする教室にも通わせるケースが多いのが現実です。志望校によっては、体操教室や絵画教室にも通わせます。さらに保護者面接もあります。父親の学歴、勤務先も合否に影響をもちます。親と子どもの負担をできるだけ小さく、そして、お金をかけないで合格を勝ち取るにはどうしたらいいかる戦略的発想と取り組みが不可欠です。

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その1 志望校の絞り混みを最優先する

 

わが子を私立に行かせたいと考えたとき、真っ先に考えてほしいことは「最短!最安!で合格する」にはどうしたらいいかという発想です。平たく言ってしまうと、手間をかけずに、お金もかけないで合格させる。そういう視点でわが子の受験に取り組むことをお勧めします。

小学校受験の最大の特徴は出題範囲がないという点にあります。ペーパーテスト、集団行動、絵画、制作、運動、試験官との一問一答のほかに保護者面接もあります。校内でお弁当を食べさせて、それをチェックするところもあります。

準備期間は1年か2年しかないのですから、まんべんなく勉強させるというのはムリというより無謀です。「どこの学校にも受かるための準備」という発想は捨ててください。

「最短!最安!で合格する」ためには受験校の絞り込みが先決です。それが合格の近道です。「私立に行かせてみようかな?」とただの思い付きの段階の人もいれば、年少から幼児教室に通わせるなど、早くから受験準備を始めている人もいます。もし、まだ受験校が決まってなかったら、受験校を3〜4校に絞り込む作業を早めにスタートさせてください。

時間もお金もたっぷりあったとしても、「最短!最安!」を強調するのは、お母さんと子どもに無駄な努力をしてほしくないからです。

「正しい受験準備に無駄なことは何もない」といわれています。それはその通りですが、なかなか理屈通りにはいきません。むしろムダ・ムリが多すぎるのです。

たとえば、合格しても行く気のない学校に50〜60万円もの入学金を払い込むのは、どう考えてもムダです。テストに慣れさせるための授業料としては高すぎます。受験校を最初から絞り込んであればこういう無駄は省けると思います。

幼児教室の費用にもムダがあるかもしれません。大手の幼児教室のほかに個人教室、さらにはプライベートレッスン、体操教室に絵画教室‥‥入試が近づくと4つも5つもの教室通いは珍しいことではありません。入試が終わってみれば、アレとコレはムダだったと気づくのですが、それは冷静さを取り戻してからの反省です。どんなに賢いママでも、入試が終わるまでは冷静に物事を判断するのはむずかしいのです。

お金だけでなく、不必要な疑問や迷い、不安に頭を悩ませるのも、無駄と言えばムダです。今、通っている教室でよかったのか、志望校に入るには○○教室のほうがいいと知人は言っていた、もっと成績をあげるには個人レッスン専門の教室に通ったほうがいいのか‥‥10人中7〜8人のママは一度や二度はこの迷いに悩みます。「○○校は関係者が多くて一般枠はほとんどないらしい」などという噂も耳に入るようになります。

受験校が決まっていないというのは、ゴールがどこにあるかを知らないで走り出すようなものです。走っている途中で、この方向で間違いないのか、このスピードでいいのかなどと迷いや不安が出るのは当然です。受験校を絞り込むメリットの一つは、こうした迷いや不安をすこしは解消できる点にあります。

受験校の絞り込みは早いほうがいいという最大の理由は、受験校に合わせた準備ができるという点にあります。ペーパー重視校であれば、家庭学習の重点をペーパーの勉強にウェイトをおくことになるでしょう。

日々の生活の中でも、ペーパーで勉強しなければならないようなテーマはできるだけ体験させたり、子どもとの会話の中に意識的に数や上下左右に関係する言葉を入れたりするなどの工夫も必要になってきます。

ペーパーテストがないとか行動観察重視校であれば、同じ年頃の友達と遊ばせる機会を多くつくるなど、ポイントを絞った受験準備ができます。最近の傾向として、ペーパーテストの有無に関係なく、友達と仲良く関わることができるとか思いやりがあるかどうかなどを重視する学校が増えています。

5歳6歳の子どもに「思いやりが大事」と言い聞かせても理解できないでしょう。オモチャを貸してあげて喜ばれたり、仲間はずれになっている子どもに一緒に遊ぼうと話しかけたり、どうしたの? と慰めてあげるような体験を何回も積み重ねていないと、「思いやり」は身に付かないのです。

受験校がほしいと思っている子ども像が、かりに「自分の考えをもち、自ら行動する」であれば、もし、これまでの子育てが「おんぶに抱っこ式」だったとしたら、子育ての方針を軌道修正する必要があります。手間がかかるのは覚悟して家事を手伝わせるとか、子どものやることにいろいろと口出しをしないようにしなければなりません。アノ手コノ手で子どもの自立を促す必要があります。

願書の「志望理由」を書くときでも、最初から受験校に合わせた育て方をしてきたのですから、「志望理由」や「家庭の教育方針」などの書き方で頭を悩ませることはなくなります。保護者面接で苦労することもないでしょう。願書対策については、別項で説明します。

 
その1 志望校の絞り混みを最優先する
その2 受験準備は志望理由の文案づくりから始める
その3 合否の決まり方を知らないと無駄な努力が多くなる
その4 「わが家・わが子の合格力チェック」
その5 「どこでも合格する」という発想は捨てる
その6 ペーパーは満点をとらせなくてもいい
その7 6歳の子どもにバランスのよさを求めない
その8 「子どもの精神年齢を上げる」が合格のキメ手 
その9 子どもの性格はいじらない
その10 子どもに「いい子」を演技させてはいけない

番外  いつでも受験をやめるという選択肢をもっておく