電子書籍に書き込みはできないとおもっていませんか? 「紙の本」の場合、上下の余白にしか書き込みはできませんが、電子書籍であれば、上の図のような「枠付きメモ」に書き込みができます。この枠は左右上下自在にスペースを広げることができます。いくらでも書き込みは可能です。
上の図の枠付きメモは、ママからパパに宛てたメッセージです。「枠付きメモ」には次のように書かれています。実際にあったケースを参考にして、編集部で創作しました。
パパへ
私たちの子どもが受験する学校は、学校研究がどれくらい進んでいるかを重視しています。ホームページからの抜き書きのような志望理由では面接官の印象に残りません。そこまで本校のことを研究した上で受験したのか、面接官にそう感心してもらうにはどうしたらいいか、ここはパパの出番です!
ママは、電子書籍のあるページに、上のようなメモを書いたページをスクリーンショットして、それを自分のEvernoteに張り付けました。パパのEvernoteにも同期されています。
志望理由を聞かれるのはパパなんだから、しっかり考えてよねと、疲れているときに面と向かって言われるとカチンと来るかもしれません。しかし、Evernoteの「枠付きメモ」なら、そうだ、いよいよ俺の出番だと冷静に受け止めてくれるかもしれません。
面接で志望理由を聞かれるのは父親です。願書の志望理由欄に記載されていることは母親が書いたとわかっていても、面接官は父親に質問します。月謝を払い続ける父親が本校受験をどう考えているのかを知りたいのです。
このとき、父親の答えが「判で押した」ようなものだったとしても、面接官はにこやかにうなづいて次の質問に切り替えるか、母親に対して、今のお父様の志望理由に何か付け加えることはありますかと聞きます。
ここで母親が「とくにありません」と答えるようでしたら、面接官は、ぜひとも本校に入学してほしいという気にはならないでしょう。つまり、保護者面接では加点はないのです。
このばあい、お子さんがペーパーテストや行動観察で頑張って成績が合格圏内に入っていたとしても、保護者面接点で加点されている子どもの順位が上に来るばあいもあります。
ご両親、とくにお父さんに申し上げたいことは、耳にタコができるほど聞かされているかもしれませんが、幼稚園・小学校受験というのは、子どもの成績だけで合否が決まるわけではありません。
ご両親の子育てに対する考え方や人柄、財力、この学校にわが子を通わせたいとする熱意等々です。ここまでは、どのお子さんも横一線でならんでいますが、差がつくのは、学校研究の違いです。
受験校のホームページの文言と同じような志望理由のばあい、本気で入学する気があるのかどうか、滑り止め受験かもしれないとを面接官は疑います。
だからこそ、どれほど本校のことがどれくらいわかっているのか、保護者面接の際に、そこを確かめたいのです。
学校研究の深さを重視する学校を受験するのであれば、すぐにでも学校研究をスタートさせてください。
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