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小学校受験
ママの最強助っ人は
電子書籍+

 

  

 


電子書籍にいくつかのアプリをプラスすると、受験準備の効率が大幅にアップします。「電子書籍+」という新しい受験ツールこそ、ママの最強の助っ人です。電子書籍を読む、そしてどんな活用法があるかを、何回かに分けてやさしく解説します。


 パパのスマホに情報を送り込む(第3回)

 


小学校受験は母親次第・・であってはなりません。お父さんが積極的に関わったばあい、合格率はグンと高まります。この情報はパパにも知ってほしいとおもったら、Evernoteにどんどん放り込んでください。Evernoteは「魔法のBOX」です。



 

受験準備は、できるだけ効率的に、しかもあまりお金をかけないですませる方法を考えてください。それには「わが家・わが子の強み・弱点」は何かをチェックする。それが「最短!最安!で合格する」ための秘訣です。

下記の添付ファイル(合格力チェック表)の中で、できていないという項目が「わが家・わが子の弱点」となります。合格レベルに達するには何が不足しているか、おおよそのところが把握できると思います。

「合格力チェック表」には、14 ジャンル約100 項目が収録されています。チェック項目の多さにうんざりするかもしれませんが、「ふつうの子育て」をしていればほとんどの項目にはマルがつくと思います。マルの数が少なくてもあまり心配しないでください。ご両親がちょっと努力すればたいていの項目はマルです。

合否の判断基準が変わりつつあることに注意が必要です。従来の「知能」「しつけ」「創造性」「意欲」「表現力」「観察力」「協調性」といった評価項目のほかに、明らかに「状況判断力」「とっさの機転力」「応用・工夫力」といったものをチェックしていると思われる出題例があります。これらの能力は言って聞かせて身に付くものではありません。日常生活の中で意識的に問いかけ、考えさせ、経験させるしかありません。

「ほぼできている」と思われる項目については、習慣として定着するまで気をゆるめないでください。相手は5、5〜6歳の子どもです。すぐ元に戻ります。

「まったくできていない」「教えるのに苦労すると思う」という項目もあると思います。自分の思い通りにならなければ泣くでしょうし、ダダもこねます。集中力はないし、飽きっぽいし、平気でウソも言います。だって‥‥と言いわけもします。それが「フツーの子ども」です。

しかし、子どもというのは、親の接し方次第でどうにでも変わります。まだ固まっていない粘土みたいな状態です。ご両親が手をかければかけた分だけお子さんは変わります。

添付ファィルの「合格力チェック表」はママだけではなく、パパのスマートフォンにも入れておいてください。チェックリストは、たかだか5ページです。何度もお読みください。自分たちがわが子をどう育てようとしているか、自然とわが家の教育方針が見えてくるとおもいます。


「合格力チェック表」はこちらへ

(弊社刊「平成23年度 お入学の本 首都圏版」より抜粋)



 




 電子書籍への書込みは自由自在(第2回)

 



パパに読んでほしい箇所に「吹き出しマーク」を入れ、「枠付きメモ」機能を利用してパパへのメッセージを描き込むことができます。電子書籍の見開き画像をスクリーンショットで撮影し、それをEvernoteのメモ・・というより、放り込むと、パパのEvernoteに瞬時に同期されます。こんな便利なものがあるのですねえ。つかわなけりゃ損です。



 

電子書籍に書き込みはできないとおもっていませんか? 「紙の本」の場合、上下の余白にしか書き込みはできませんが、電子書籍であれば、上の図のような「枠付きメモ」に書き込みができます。この枠は左右上下自在にスペースを広げることができます。いくらでも書き込みは可能です。

上の図の枠付きメモは、ママからパパに宛てたメッセージです。「枠付きメモ」には次のように書かれています。実際にあったケースを参考にして、編集部で創作しました。

パパへ

私たちの子どもが受験する学校は、学校研究がどれくらい進んでいるかを重視しています。ホームページからの抜き書きのような志望理由では面接官の印象に残りません。そこまで本校のことを研究した上で受験したのか、面接官にそう感心してもらうにはどうしたらいいか、ここはパパの出番です!

ママは、電子書籍のあるページに、上のようなメモを書いたページをスクリーンショットして、それを自分のEvernoteに張り付けました。パパのEvernoteにも同期されています。

志望理由を聞かれるのはパパなんだから、しっかり考えてよねと、疲れているときに面と向かって言われるとカチンと来るかもしれません。しかし、Evernoteの「枠付きメモ」なら、そうだ、いよいよ俺の出番だと冷静に受け止めてくれるかもしれません。

面接で志望理由を聞かれるのは父親です。願書の志望理由欄に記載されていることは母親が書いたとわかっていても、面接官は父親に質問します。月謝を払い続ける父親が本校受験をどう考えているのかを知りたいのです。

このとき、父親の答えが「判で押した」ようなものだったとしても、面接官はにこやかにうなづいて次の質問に切り替えるか、母親に対して、今のお父様の志望理由に何か付け加えることはありますかと聞きます。

ここで母親が「とくにありません」と答えるようでしたら、面接官は、ぜひとも本校に入学してほしいという気にはならないでしょう。つまり、保護者面接では加点はないのです。

このばあい、お子さんがペーパーテストや行動観察で頑張って成績が合格圏内に入っていたとしても、保護者面接点で加点されている子どもの順位が上に来るばあいもあります。

ご両親、とくにお父さんに申し上げたいことは、耳にタコができるほど聞かされているかもしれませんが、幼稚園・小学校受験というのは、子どもの成績だけで合否が決まるわけではありません。

ご両親の子育てに対する考え方や人柄、財力、この学校にわが子を通わせたいとする熱意等々です。ここまでは、どのお子さんも横一線でならんでいますが、差がつくのは、学校研究の違いです。

受験校のホームページの文言と同じような志望理由のばあい、本気で入学する気があるのかどうか、滑り止め受験かもしれないとを面接官は疑います。

だからこそ、どれほど本校のことがどれくらいわかっているのか、保護者面接の際に、そこを確かめたいのです。

学校研究の深さを重視する学校を受験するのであれば、すぐにでも学校研究をスタートさせてください。




 



 「電子書籍+」は最強の助っ人(第1回)




Evernoteの実際例です。黒字の部分はママが書いた志望理由の原文。赤字は添削。これをEvernoteに張り付けておくと、パパのEvernoteに同期され、いつでも、どこでても読むことができます。
 

今年秋の入試に向けて、いよいよわが子の入試がスタートします。多くのばあい、前年の入試が終わった頃から(去年の11月頃から)、幼児教室に通い始めるケースが多いとおもいます。4月から受験準備を始めるご両親もいます。

わが子を私立に通わせたいと言い出すのは、一般的にママがおおいのですが、ママがいちばん苦労するのはなんだとおもいますか? じつは、パパの理解不足です。私立を受験させたいと相談したとき、わが子のためだ。ボクもできるかぎり協力する。パパは、そう言ってくれた。

パパの、この「協力する」という言葉の軽さに、お手伝い気分で協力してもらっても役に立つどころかマイナスになるとママが気づくのは、お子さんを通わせている幼児教室での模擬面接を受けたときでしょうか。

保護者面接? 任せておけ。俺は会社では面接する側にいる人間だ。どんな態度で、どんな質問にどう答えたらいいかはわかっている。面接の練習? あははは。子どもじゃあるまいし・・。大丈夫、前もって志望校のホームページくらいチェックしておくさ。心配するな。

しかし、幼児教室による模擬面接では、パパは、矢継ぎ早に厳しい質問を浴びせられて立ち往生。挙げ句の果てに、いまの状態ではお子さんが合格圏内にいても、保護者面接の減点で不合格の可能性もあります。もっと真剣に学校研究を深めてくださいとこっぴどく注意されます。そういうケースがとても多いのです。

その日から、パパとママの面接特訓が始まります。保護者面接の日が近づくと、夜遅くまで一問一答の練習がつづきます。この段階になって初めて、もっと早くから願書と面接対策を始めておくべきだったと気づきます。

幼児教室での2度目の模擬面接では、パパの付け焼き刃的な志望理由は簡単に見抜かれてしまいます。お母様の受け売りではなく、お父様ご自身のお考えをお聞かせくださいとストレートに指摘されたケースもあります。

どうしたらパパを早い段階から受験準備に参加してもらえるか、保護者面接のときに、パパとママの意見の食い違いを避けるにはどうしたらいいか。お互いに、今、何を考えているのかを知るのにうってつけのアプリがあります。実際例をご紹介します。

あるママは、受験準備をスタートさせた年中の秋から、つまり、入試の1年前から、パパのスマートフォンに「Evernote(エバーノート)」という、簡単に申し上げると、「メモ帳」みたいなアプリをインストールしました(このアプリは無料)。

Evernoteの優れているところは、たとえば、ママがメモを書き込んだ直後、あるいはパパに読んでおいてほしい志望校のホームページをEvernoteに張り付けると、即座にパパのスマホに「同期」されます。

いちいちEvernoteにメモを書いたから読んでとメールをしなくても、パパはいつでも、どこにいても、ママのEvernoteの書き込みを読むことができます。上のタイトル下の画像はEvernoteの活用例です。

Evernoteには、えっ、そんなこともできるの!と驚くような機能がたくさんついています。次回以降、具体的に何ができるか、それが受験準備どれくらい役に立つのかをご紹介していきます。「電子書籍+」。最強の助っ人になります。ご期待ください。




 
 
 
 
 

 電子書籍のメリット(はじめに)




タブレットなら「紙の本」とほぼ同じ感覚で読むことができます。写真はipadmini(白枠)
 

電子書籍のメリット。スマートフォンやタブレットに電子書籍を十数冊も保存できる。これは誰でも知っているメリットです。

ママが読んで、これはパパにも読んでもらったほうがいいとおもえば「複製」できます(個人的な用途であれば複製は可)。これは当たり前すぎて今さら・・という感じもしますが、電子書籍の大きなメリットですね。

両親が、おなじ本(「紙の本」)を一緒に購入するというケースが珍しくありません。両親の受験対策が同じレベルであったほうがいいとお考えかもしれません。これはムダではなく、とても大切なことです。保護者面接で好印象を与えることができれば本代くらい安いものです。

電子書籍ならではのメリットとして「見出し読み効果」があります。電子書籍を「読む」のではなく「見る」。同じことのようですが、全く異なります。情報量がまったくちがうのです。「読む」と「見る」はスピードがまったくちがいます。当然、頭のなかに入ってくる情報量にも差があります。

証券会社に勤める知人は、日経新聞と朝日新聞の宅配購読をやめて、日経と朝日の電子版を読むようにしています。

どちらも通勤電車の中で目を通します。読み方がユニークです。じっくり読むのではなく、1紙10〜15分で目を通すことを習慣化しています。スマートフォンで、しかもそんな短時間では記事の見出しを「見る」だけで終わってしまうのではないかと聞くと、それでいいのだと知人は言います。

自分の会社や仕事に関係する取引先や業界の情報は、どんな小さなニュースでも知っておく必要がある。それには、とりあえず見出しだけを「見る」。大事なニュースは本文記事も読む。それがコツだといいます。面接対策。父親にぜひ読んでおいてもらいたい本ですね。

余談です。高速道路の道路標識がすべて「ひらがな」で表示されていたら、一瞬スピードを落とさなければ読み取ることはできません。

「ちよだくりつばんちょうしょうがっこう」は一瞬では何が書いてあるかわかりません。「千代田区立番町小学校」なら、読まなくても見ただけでわかります。それが漢字交じり日本語の特徴だと専門家が指摘しています。

何を申し上げたいかというと、スマートフォンで電子書籍を読むときは「見出し読み」でいいとおもっています。

いずれこの連載でも説明することになりますが、自宅のパソコンで電子書籍に「吹き出しマーク」やマーカーで色をつけたり、「メモ」を書いたりするなど、編集加工した電子書籍をスマートフォンで読めるようになったら、すごく役立つとおもいませんか。

先日、一列7人掛けの座席にすわっている人は何をしているかを観察しました。「観察」などと大袈裟なものではないのですが・・。7人のうち5人がスマートフォンと睨めっこをしています。後の2人は居眠り。立っているひとも、スマートフォンをいじっています。

スーツ姿のひとがタブレットで漫画を読んでいました。しかし、周囲の視線が気になっているようでした。幼稚園・小学校受験に関係する本を電車のなかで読んでいる男性を見かけたことはありません。他人に知られると恥ずかしいという本ではありません。でも、何となく知られたくないようです。「お受験への誤解」があるためでしょうか。

電子書籍なら、周囲のひとがのぞき込むということはめったにないでしょう。これも電子書籍のメリットと言えます。どうしても傍目が気になるのであれば「のぞき見防止フイルム」も発売されています。