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第5回子どもへの難問「なぜこの学校に入りたいのですか」

 

「なぜこの学校に入りたいとおもいましたか」
「この学校のどんなところが好きになりましたか?」
「この学校に入ったら、どんな勉強をしたいですか」

子どもに志望理由を聞く学校が増えています。ちょっとむずかしい質問をして、知能の発達度合いをチェックしたいためです。子どもの面接のばあい、学校側は、事前に面接の練習をしていなくても答えられるようなことを質問するようにしています。しかし、それでは、子どもの知能の発達状態を知ることはむずかしいでしょう。そのため、誰でも答えられる質問とは別に事前に練習できないとか、難問を子どもに質問する学校が増えてきたようにおもいます。

子どもの回答例(その1)
「わかりません」

小学校受験のばあい、「わかりません」と答えても減点にはならないでしょう。ただし、質問と同時に、条件反射のように「わかりません!」と答えた子と、よく考えた末に「わかりません」と答えた子の場合、面接官に違った印象を与えます。でも、「よく考えたという演技」はむずかしいですね。

子どもの回答例(その2)
「・・・」

答えられないというばあい、困って泣き出しそうになる子どももいます。面接官は、ちょっとむずかしかったかな、いいよ、答えられなくてもと慰めてからやさしい質問に切り替えます。難問だから、無言でも減点はしないでしょうが、他の子どもがしっかりと答えている場合は差がつくのはやむを得ません。

子どもの回答例(その3)
「お母さん(あるいはお父さん)がここがいいと言ったから」

*減点も加点もないとおもいます。

子どもの回答例(その4)
「この学校で勉強したいとおもったからです」

この答えでOKです。どんな勉強をしたいのかなと続けて聞かれたケースがあります。子どもは、ちょっと考えて「お父さんのような仕事をしたいから」と答えました。この子の父親は電話回線の工事関係の仕事をしていて、台風がくると、しょっちゅう夜中に呼び出されたそうです。その父親の姿を見て、大きくなったら、みんなに喜ばれる仕事をしたいとおもったようです。第一志望校に合格後、この質問にどう答えるかは教えておいたのかと親御さんにお聞きしたら教えていなかったようです。お子さんの面接対策、このホームページでもときどき取り上げてみます。