夏休みが終わりました。計画通りに行ったでしょうか? 夏休みの計画づくりに父親が参加した場合、たぶん「目標必達を前提にした緻密な計画」だったと思いますが、相手は5歳6歳の子どもです。未達成でも仕方ありません。思い通りにいかないのがフツーと思ってください。
この時期になると、ふいに不機嫌になったり、些細なことで大声を出したり、弟や妹に八つ当たりするケースが少なくありません。不自然に瞬きが多くなったり、頬の筋肉がピクピクと痙攣するなど、チック症状が出る子どももいます。小学校受験は中学高校受験とちがって、受験準備は楽しいものでなけりゃいけないというのは理想論であって、子どもに苦痛を強いているのが大方の実態です。
教室に通うのを嫌がる子もいます。昨日までスラスラ解けていたペーパー問題ができなくなるという場合もあります。やさしい問題を解かせて、自信をつけさせて、難しい問題に取り組ませる‥‥セオリー通りにやってみても効果がないときは不安になります。しかし、これらは一時的なストレス症状です。焦らないようにしてください。
こういうときは、思い切って勉強から解放してあげてください。9月に入ると、志望校に重点をおいた対策をとらなければいけない時期です。1日もムダにしたくない時期ですが、子どもの様子によっては1週間くらいは勉強から解放させることも必要です。いわば緊急避難です。2〜3日もすれば、子どものほうから勉強したいと言い出すようになります。本人がその気になるまで待ってあげてください。
いつもと同じ、変わったところは何もないと思っても、子どもが我慢しているかもしれません。ペーパーの勉強が楽しいという子は少ないと思います。この問題ができるようにならないと学校に入れないと思うから頑張っているのです。絵を描かせると、みんなが同じような絵を描くと嘆いていた教師もいますが、子どもにとって教えられたとおりに描く絵がどれほど楽しいものか、いくら受験のためとは言っても、押しつけていないか、無理強いをしていないか、ちょっと考えてあげてください。
アレをしてはいけない、ココはこうする、ウンではなくハイとお返事しなさい、両手はお膝よ‥‥ちょっと大袈裟かもしれませんが、これからお子さんにとってはがんじがらめの日々が続きます。入試まで後2か月、最後の追い込みに入ります。細心の注意を払って、お子さんの様子を観察してください。SOSのサインを見逃さないようにしてください。