|
|
何か疑問がありましたら、お問い合わせください。幼稚園・小学校受験に関することなど、何でもけっこうです。お問い合わせはこちらへ。 |
Q 家庭学習だけで受験したい |
|
---|---|
近くに幼児教室がなく、また、経済的な事情もあって、家庭学習だけで小学校受験をさせたいと考えていますが、幼児教室の指導を受けずに合格する可能性はとても低いと聞いています。無謀な挑戦でしょうか。 | |
A | |
小学校受験は大変なことと思っているようですが、そんな大袈裟なものではありません。ぜひ、挑戦してみてください。というのも、受験準備の中でムダなことはほとんどないのです。ムダどころか、かりに公立の小学校に入学することになったとしても、私立受験のための準備のすべてがお子さんの成長に大きく役立つからです。 ペーパー問題についても、そんなにむずかしい問題は出ません。今年4月から年長になる知り合いの子ども(女児)に対して、試しに50問のペーパー問題を解かせたのですが、初めてだったにもかかわらず半分は簡単にできました。残りの半分は2〜3回の練習でできるようになると思います。ふつうの育て方をしていれば何も問題はないのです。 |
|
Q 編入2次試験(親子面接)が不安 | |
某校の2年生編入2次試験(親子面接)を目前にしています。塾には通っていません。面接対策を教えてください。 | |
A | |
「対策」などと大袈裟に考えないで、お子さんには「校長先生とお話をする」くらいの軽い気持ちで面接を受けさせてください。これを言ってはいけない、こういうときはこう言いなさいなどとプレッシャーをかけないことが大切です。ただ、2年生への編入試験ですから、お子さんが志望理由を聞かれる可能性もあります。どう答えたらいいかは練習しておいたほうがいいでしょう。 お子さんの面接対策は、「元気良く」がポイントです。知らない大人と話をするときに、小さな声になるようでしたら、「大きな声で話をするように」ぐらいは注意してもいいでしょう。コツは語尾をはっきりしゃべることです。お子さんの姿勢もチェックしておいてください。座ったとき、立ったとき、歩いているとき、背筋がピンと伸びていると印象がよくなります。 お子さんへの質問に関しては、ご両親はノータッチとしてください。お子さんに質問しているときの試験官の視線はご両親に注がれています。お子さんが何を答えようとも口出しをしない、これがポイントです。 お子さんがじっとしていられなくてモゾモゾ動き始めるようだったら、お子さんの膝を軽く叩いて注意を促す程度にしてください。 ご両親については、志望理由、家庭の教育方針は必ず質問されると思って準備しておいてください。練習なしで大丈夫と思っていても、イメージ通りに答えるのはなかなかむずかしいものです。 とくに、しゃべり過ぎに注意してください。もっと言いたかった、アレも言うべきだったと後悔するくらいでちょうどいいのです。言いたいことが手短にまとめられなかったときにしゃべり過ぎるケースが多いようです。要領よく、端的にまとめるには練習するしかありません。 |
|
Q 受験対策は早いほうが子どもに負担をかけない | |
2歳の男の子です。一人っ子です。将来、小学校受験に挑戦したいと思います。受験対策は早いほうが子どもに負担をかけないと思います。今から御社の本を読んで勉強したいと思っています。 | |
A | |
お子さんは2歳ちょっとですね。かわいい盛りですね。うんとかわいがってあげてください。そして子育てをたっぷり楽しんでください。それが今この時期の受験対策です。 『改訂新版 小学校受験ここまでやれば大丈夫!』の基本編と試験問題編をご希望ですが、お読みになっても、「なるほど、小学校受験とはこういうものか」という程度にとどめてください。これらの本を読んで、すぐお子さんに何かを教え込んだりしないでください。 出版社の人間が、本なんか読まなくてもいいですよ、といわんばかりのことを申し上げたようですが、受験対策を2歳の子どもに始めるのはまだ早いのです。 都内のある人気校の校長先生は「今年は受験指導を受けていない子どもが5人ほど合格しました」とおっしゃっていました。 |
|
Q 夫が受験に賛成してくれない | |
私は中学から私立です。母校の附属小学校を受験させたいと考えていますが、夫が積極的に賛成してくれません。両親の考え方が違っているのは大きなマイナスと聞いています。どうしたらいいでしょうか。 | |
A | |
どこのお父様も最初は同じです。でも、小学校受験とはどんなものかがわかれば積極的に協力してくれるようになります。心配は無用です。 なぜ、お父さんたちは小学校受験に積極的に賛成しないのかというと、要するに、小学校受験というものをご存知ないためですが、お母さん方に知ってほしいことは、女親と男親には子育てに対する考え方にズレがあることです。 ヨチヨチ歩きを始めた子どもの前に小石があれば、母親の多くは、その小石を取り除いてしまいますが、お父さんは小石に躓いて転んでもいいと思っています。ちょっとぐらい痛い目にあったほうが、次からは注意するようになるとわかっているからです。 わが子が幼稚園でいじめられていれば、母親は血相を変えてわが子を庇いますが、父親の場合、いきなり飛び込んでいくようなことは少ないでしょう。しばらく様子を見た上でいじめっ子からわが子を引き離します。 その場合でも、いじめっ子を叱るようなしないかもしれません。我が家を一歩外に出ると、いじめっ子もいるよということを身をもって知ってほしいと考えているからです。どちらがいい悪いという問題ではなく、男親と女親にはこの違いがあるのです。 それから、ひょっとするとこれが小学校受験に賛成しない本当の理由かもしれませんが、わが子が世の中に出たときに本当に必要なものは学歴ではないということを父親はよくわかっています。 学歴は必要ないと思っているのではありません。むしろ、その逆だと考えていると思いますが、ただ、小学校に入る前から受験勉強をさせ、小学校に入ってからも塾通いをさせ、それでも確実に東大に合格するなら、幼児期から英才教育でも何でも受けさせてもいいと思っているのです。 しかし、卒業証書が通用する大学に入れるのはほんの一握りです。それが現実なら、せめて幼児期はのびのびと育ってほしい‥‥というのが、大方の父親の考え方かもしれません。 腕白でもいい。元気に育ってくれれば‥‥これが男親の子育てに対する原風景です。就学前の子どもに必要なのは私立受験のための準備ではないのです。この辺の男親の心理はお母さん方には不可解かもしれませんね。 最初から小学校受験に賛成する父親は少ないのが現実です。受験を思い立ち、幼児教室を探し出し、志望校を決めるのも、お母さんがリードして、ご主人は決まったことに対して、「了解する(反対する理由がないから反対しない)」というのが現実です。 小学校受験に対する誤解や偏見がその原因ですから、受験準備を始めるようになったらお行儀がよくなったとか、新しい言葉を覚えたとか、お手伝いをするようになったことに驚いて、積極的に協力してくれるようになったというのが、もっとも多いパターンです。あまり心配しないでください。 |
|