連載企画 願書・面接資料の書き方

第44回

●最初は必要な文字数の3〜4倍書く



書きやすいテーマですから、いきなり書き出す人が多いと思います。むろん、上手に書けていればそれでいいのですが、うまく書けないときは、下記のような手順を踏んでみてください。手間がかかるようですが、書き漏れを悔やむことが少なくなります。それに面接対策にもなります。

書き出す前に、まず、わが子の性格や特徴の一端をあらわすような言葉を書き出します。思いつくままにどんどん書き出します。この作業は1週間くらい時間をかけて書き出すことをお勧めします。家事の合間に思いついたことをメモるようにしてください。

まず、長所。頭の回転が速い、物覚えがいい、4歳くらいから絵本を一人で読めるようになった、好きなことは30分でも1時間でも熱中する、記憶力がいい、一人遊びができる、聞き分けがいい、絵が上手、食べ物に好き嫌いがない、電車の中やレストランなどでは走り回ったりしない、聞き分けがいい等々。

次は、短所。臆病、集団遊びが苦手、初めての大人や友達の前では口数が少ない、ゲームで負けると泣き出す、大人が相手のゲームではズルをすることもある、年下のお友達の前では威張る、後片づけができない、返事ができない、気分がムラ、言葉遣いが乱暴等々。

次の作業は、志望校別にキーワードを分類します。ペーパーテスト重視のA校の場合は、記憶力がいい、集中力があるなど、関連すると思うキーワードを拾い出します。行動観察重視のB校の場合は、思いやりがある、仲間はずれになって泣いている友達に声をかけたことがある、親に口答えをすることはない、飼っている小鳥をかわいがっているなどの言葉やエピソードをひとくくりにします。

わが子の長所短所が志望校によって変わるのはおかしいと疑問が出るかもしれませんが、子どもにかぎらず、人間というのは、いろいろな側面をもっています。大人でも、一人の人間を10人の人が評価すれば10通りになります。ある人を誠実でマジメ、堅物という見方をする人もいれば、その正反対にいい加減なところがあり信用できないという人もいます。5歳6歳というと、個性も性格も生き方も何も固まっていない状態ですから、どんな見方、評価も間違いではありません。

志望校別に「わが子の長所短所」をどう書くかの方針が決まったら、必要な文字数の3倍から4倍を目安に書き出します。記入欄に書ける文字数が200字程度だったら、600字〜800字をメドに書きます。最初から、願書の文字数に合わせて書こうとすると、なかなかうまくいきません。少し大目に書いてから少しずつ削っていきます。この作業を何回かくり返すとすっきりしたいい短文ができあがります。

(子どもの長所短所)
生き物に関心が強く、庭に出るとレンガをひっくり返したり芝の下を掘って「ダンゴ虫」を見つけ、その動きをじっと観察していることもあります。アリの行列を30分も見ていたこともあり、興味のあることには我を忘れてしまうこともあります。また、パソコンから家族の写真を拡大縮小したり、プリントすることもできます。幼稚園の工作では、お菓子の空き箱でパソコンとマウスをつくり保育園の先生からほめられました。4歳くらいから、ひらがなが読めるようになり、一人で絵本を読むこともあります。3歳くらいから、ゴミをゴミ箱に捨てる、玄関の靴を揃える、雑巾がけをするなどの手伝いもしてくれています。ただ、初めての大人やお友達に対しては、うちとけるのに時間がかかりますが、年長になってからはこうしたところは少しずつなくなっています。

上の文章は約330字です。ここまで書いておくと、150字や200字にまとめるのはぐっとラクになります。




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