●主人の勉強の教え方は、少しあまい、と思いました
――幼児教室には、週に何回通いましたか。
週1回です。ホームクラスという、小学校受験のための複合的なコースでした。時間は100分でした。受験の1年前からは他のコースも受けるようになりました。
――ホームクラスはどんな授業内容でしたか。
運動、絵画、工作、あとは幼稚園生レベルの一般常識を解くプリント問題です。
――お子さんの授業風景を見学しましたか。
ほとんど見学しませんでした。見学する場合は、教室のガラスがマジックミラーになっているので外からのぞくことはありましたが、教室に入ることはありませんでした。
――お子さんの授業態度が気になりませんでしたか。
特に気になりませんでした。授業の終わる10分前に、先生から、今日はこんなことをしましたといった話がありましたので平気でした。
――お子さんの長所、短所をあげるとすると。
長所は、どんな時でも物怖じせず、積極的に行動できるところです。短所は、時間の感覚がずれているところです。息子はのんびりしているところがあるので‥‥。最近は、少しずつ時間の感覚を、体で覚えることができてきました。
――規則正しい生活を心がけた?
ええ。特に早寝早起きを心がけました。就寝は、遅くても8時半。起床は、6時半です。夜の勉強が長引いて、朝起きられないということにならないように、夕方のお風呂や食事は、6時までに済ませていました。受験間際になると息子は疲れがたまって、朝は眠そうにしていましたけど。
――そうした方針は、ご主人と相談して決めたのですか。
いえ。主人は、子供の無理にならない程度で進めて欲しいという感じでしたから。
――ご主人は小学校受験にはあまり関与していなかった?
そんなこともありません。大体のことは私が決めているという感じです。家での勉強は主人にも協力してもらいましたし。
――ご主人は、勉強を教えることに協力的でしたか。
もちろん。主人の仕事の休みは、土日より平日が多いんです。もしかしたら、普通の家庭よりも、子供と接する時間が多かったのかもしれません。夕方や夜から出勤の場合もありますし。息子が幼稚園から帰ってきたらパパがいるとか、朝起きたらパパがいるといった感じですね。
――平日にご主人がお家にいると、お母さんが忙しい時などには助かりますね。
ええ。息子にプリント問題をしようと言われても、私が夕食の準備をしていて手が離せないときは、よく主人に見てもらっていました。
――ご主人の教え方はどうでした?
息子は主人から教わる時のほうが甘えていました(笑)。
――それを見てお母さんはどう思いました?
もうちょっと厳しくしてもいいんじゃないか、と。主人は、息子がペーパーの答えを間違えても、じゃあ次は間違えないでね、という感じで終わってしまうところがありましたから。
――お母さん自身、厳しく教えていたと思いますか。
ええ。間違いがあったら、見逃したくないという気持ちがありました。理解するまで教えました。でも、息子は嫌がることはありませんでした。理解していくことが楽しいといった感じです。
●気が付いたら、子供が楽しく勉強できることばかり考えていました
――勉強時間は、どのくらいですか。
日によってまちまちですが、朝、幼稚園に行く前の30分間の勉強を日課にしていました。息子から、やりたくない、ということもありませんでした。毎朝、じゃあ始めようか、といった感じでしたね。
――朝はどんなことを勉強していました?
ほとんど、ペーパー問題です。幼児教室で出たプリントをコピーして、繰り返し解かせました。当時は、コピーしたプリント用紙が山のようになっていました(笑)。
――お子さんの集中力を切らさないために何か工夫をしましたか。
ええ。息抜きに、絵がたくさん描いてある楽しそうなドリルをさせました。
――お子さんが勉強に飽きてしまうことはありませんでしたか。
見飽きた問題もありましたね。私から見て、そろそろ飽きてきたかなと思ったら、お絵描きや工作を入れて、少し気持ちを違う方向にもっていきました。
――お母さんがペーパー問題を作ることもありましたか。
ゼロから問題を作ることはありませんでしたが、受験前になると難しい問題も増えてきてきたので、息子が理解しやすいように作り変えることはありました。掛け算が解れば簡単に解ける問題でも、掛け算を理解していないと難しい問題もありました。まずは掛け算の説明をして、それで解らなかったら、絵やおはじきで説明するといった感じです。幼稚舎の試験には、ペーパー問題はありませんが、問題を解く読解力や集中力は、行動観察にも活かせるのではと思って幼稚舎の試験だけに偏った受験対策はしませんでした。
――お母さん自身も、子供の頃から勉強をする家庭環境でしたか。
ここまでではなかったですね。私は、もう少し勉強したかったなと思っていたので、息子にはやらせたいな、と。
――おうちではペーパー問題以外に何を勉強しましたか。
創造性を育てるために、折り紙を使っていろいろなものを折りました。牛乳パックやトイレットペーパーの芯を捨てず取っておき、工作をすることもありました。
――一日中お子さんのことを考えているといった感じですね。
ええ。その当時は、子供のためにいろいろ考えていました。私一人で外出している時でも、花が咲いているのを見れば息子に見せてあげたい、花の名前を教えてあげたいと思いました。なるべく、息子の目で見て覚えて欲しいと思っていたので、一人で遊びにも行かせていました。年中になると一人で自転車に乗って、スーパーやデパートに行っていました。私はコンビニの外で待っていて、息子にジュースを買ってきてもらうこともありました。
――お母さんから言われたもの以外を買ってくることもありました?
目的をもって行くので、買ったらすぐに帰ってきます。お店の方が気を遣って、お釣りとレシートをビニール袋に入れてくれるので、何度も同じ場所でやると申し訳ないなと思って、コンビニを転々としました(笑)。合計で10回くらいしました。
――お母さんは、お子さんに店員と会話をするように勧めましたか。
いえ。何か困ったら定員さんに聞いてね、と言いましたが、無理に会話は勧めていません。そこまで息子を試そうと思わず、人に迷惑がかからない範囲でやろうと思っていましたから。
――お子さんは、お金の意味を理解していたのでしょうか。
あまり理解していなかったと思います。私も、いくら渡したらから、いくらお釣りが返ってくるからとは言っていませんでした。息子もお釣りがいくら戻ってくるかは気にしていませんでしたね。お店の人とやり取りできる楽しさが強かったようです。今は、これからの勉強になると思って、いくら渡したから、お釣りはいくらだよね、と言っています。