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連載企画 願書・面接資料の書き方

第46回

●家庭の教育方針・志望理由を書き出す前に



「志望理由」や「家庭の教育方針」などがうまく書けないという人が多いと思いますが、書きにくいのは当たり前という理由があります。志望理由は、この学校以外は受験しないという人は別にして、多くの人が3校4校受験することを考えると、ほとんどの人が建前というのが実態です。建前にエピソードを添えて書けと幼児教室では指導していますから、書きにくいのは当然です。「家庭の教育方針」となると、願書を書くときになって初めて考えるという人が大半です。考えたこともないことを書くのですから、これもむずかしいのは当たり前です。

この「願書の書き方講座」では、みなさんに「わが子の将来像」というテーマで書いてもらっています。願書には「わが子の将来像」という記入欄はありませんが、このテーマが志望理由や家庭の教育方針、さらにはわが子の長所短所を書く際の土台になります。料理をつくるときの材料と思ってください。いい料理は材料しだいです。しかもこの材料選びが面接対策にもつながっていますから一石二鳥のテーマです。

ただ、「わが子の将来像」といっても、わが子がどんな大人になってほしいか、どんな生き方をしてほしいかを頭に描きながら子育てをしているという親はほとんどいません。男の子であれば、ちょっとはお母さんの言うことを聞きなさいと、口を開けば叱り飛ばしているのが現実だと思います。わが子の将来像などという、そんな遠い先のことに関心を向ける余裕はありません。このため、わが子の将来像というテーマは抽象的にならざるを得ないのですが、それでもいいのです。

「願書の書き方講座」に寄せられた何通かの「わが子の将来像」の中に、「将来、自分が何を職業とするのかを自分で考えられるようになってほしい」という記述がありました。これに対して、「なぜ、そう考えたかを書いてほしい」とみなさんにお願いしました。その答えの中に、わが家の教育方針や志望理由が潜んでいるからです。

小児科の開業医をしているある父親からは、「わが子がどんな生き方をするかは、たとえ親でも強制できるものではないし、口出しをすべきではないと思っている。たくさんの選択肢の中から、自分の進むべき道を見いだせるだけの素地をつくる、そこまでが親の役割だと思う」という回答が寄せられました。

このパパの場合、子どもがどんな生き方をするかは親は口出しをすべきではないという考え方ですから、わが子の将来像については明確なイメージはありません。しかし、「たくさんの選択肢の中から、自分の進むべき道を見いだせるだけの素地をつくる」という言葉の中に、この父親の基本的な姿勢があります。つまり、これが「家庭の教育方針」になります。願書には、そうした考え方が日々の子育ての中でどう生かされているかを書けばいいということになります。

小さいころから絵本の読み聞かせをしてきたのも、きちんと返事ができないときは烈火のごとく叱ったのも、月に3回しか休みがとれないにもかかわらず日曜日には必ず子どもを外に連れ出したのも、年に何回かは一流のレストランで食事をしのも、毎年、海外旅行に行ったのも‥‥なぜそうしたのかというと、どこかで「自分の進むべき道を見いだせるだけの素地をつくる」に結びついているのです。

わが子はどんな生き方をしてほしいか、どんな大人になってほしいかを考えていない親はいません。考えているからこそ、叱ったり、ほめたり、一緒に遊んだり、どこかに連れ出したりするのです。ここでガツンと叱ることがこの子のためになると思うから、ガツンと叱るのです。ピアノを習わせたのは、たとえ隣の何とかチャンが習い始めたのがキッカケだったとしても、やはりわが子の情操教育のためなのです。

迂遠なようですが、願書を書く前に、「わが子の将来像」について、じっくりと考えて見てください。夫婦で話し合ってください。こういう生き方をしてほしい、こういう大人になってほしいという願いの中に、家庭の教育方針や志望理由が見つかるはずです。




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