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「どこでも受かるような子」という発想は捨てたほうがいいでしょう。受験校に合わせてわが子を仕立て上げたほうが効率的です。「仕立てる」とか「効率的」など、小学校受験にはふさわしくない言い方をしましたが、「どこでも合格する」をキーワードにした受験準備は理想論です。ママと子どもに大きな負担をかけることは目に見えています。この際、受験準備を「どこでも合格する」ではなく、「志望校に合格する」に切り替えてください。これも、「最短時間・安い費用で合格する」ためには必要な条件です。
さて、以下の項目について、「できている」「できていない」でチェックしてみてください。あまり厳密に考える必要はありません。「できている」がいくつあれば合格に近づくとか、「できていない」がいくつあると受験は諦めたほうがいいなどのバロメータにはなりません。全部できている子も(そんな子はいませんが)、ほとんどできていない子も、合格の可能性は五分五分です。
・身の回りのことは自分でできる
・忍耐力がある
・自分の思い通りにならないことがあっても我慢できる
・思いやりがある
・ケンカすることはない
・初めてのお友達と仲良しになれる
・弟妹やお友達にいじわるをしない
・ウソをいわない
・自分が悪いときは言い訳をしないで謝ることができる
・ゲームでズルをすることはない
・電車の中、レストランなどでは静かにできる
・10〜15分、正しい姿勢を保てる
・正しい姿勢立つ・歩く・座ることができる
・食事中は正座(椅子の場合は正しい姿勢)ができている
・正しい箸使いができる
・先に食べ終わっても待つことができる
・食べ物の好き嫌いがない
・食事中に立ち歩きはしない
・履き物を脱いだら向きを変えてきちんと揃えることができる
・幼稚園から持ち帰った荷物を決められた場所にしまえる
・朝と就寝前の挨拶ができる
・「です。ます」などの丁寧語を使える
・相手の目を見てはっきり答えられる
・初対面の大人に対してきちんと受け答えができる
・「知りません」「わかりません」と言える
・自分の考えていることを相手に正確に伝えられる
・親がいないときにかかってきた電話に応対できる
・親がいないときの来客に応対できる
・相手の話を最後まで聞くことができる
・自分が何をしているか、しようとしているかを説明できる
・順番を守ることができる
・大切にしているオモチャを友だちに貸してあげることができる
・(順番などを)譲ることができる
・一人で「お泊まり」ができる
・困っているお友達がいたら声をかけることができる
・一緒に遊んでいたお友達がケガをしたらどうするかわかっている
・迷子になったときどうしたらいいかわかっている
・一人で買い物に行ける
どうでしょうか。「できていない」が多くても心配は無用です。上に列挙した項目は、私立を受験するなら、これくらいのことはできているほうがいいですよという目安です。私立を受験しないのであれば、ほとんどの項目は「できていない」かもしれません。相手は5歳6歳の子どもですから、自分の思い通りにならなければ泣き出したり、ひっくり返ってゴネるのはフツーです。
ママに叱られたとき、「だって」と言い訳をするのも、当然というより、それだけ知恵がついているのですから、正常に生育していると言っていいと思います。むしろ「忍耐力」があるとか、「思いやりがある」という子どものほうが不自然です(という言い方をすると、一生懸命、受験準備に取り組んでいる親御さんから叱られるかもしれません。すみません)。
「できていない」という項目については、お母さんとお父さんの「ほんのちょっとの努力」で「できている」に切り替わります。「できていない」が多かったのは、要するに、そうさせていなかっただけのことです。どうすれば「できている」に変えられるかは、パパとママが一番よく知っています。やるかやらないかだけの問題です。上に列挙した項目を全部できるようにする必要はありません。受験校は何を重視しているか、それに合わせて「わが子の弱点」を修正すればいいのです。
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