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 書名  小学校受験ここまでやれば大丈夫! 
 
願書・面接資料の書き方編
 本の仕様  A5判 216ページ 定価1575円(税込み)
 著者  「お入学の本」編集部編
 発売  平成19年6月30日 首都圏・関西地区書店で発売 
*6章「願書・面接資料の書き方 プロのアドバイス」を除いて、本書に収録した記事の多くは、このホームページですでに公開ずみです。お含みおきください。

まえがき


まえがき

願書は何のために書くのか。のっけから堅苦しいことを言いますが、最初にここをはっきりせておくと、願書を前にしたときの困惑がすっきりと解消すると思います。

願書には、志願者の氏名、生年月日、住所のほか、保護者の氏名、住所などのほか、「志望理由」「わが家の教育方針」「子どもの長所短所」などのいろいろな記入欄があります。難関は「志望理由」です。

もともと私立を受けようと思ったきっかけは、公立ではいじめがあるかもしれないとか、大学までエスカレータ式に進学できる、中学受験に有利だから等々といったところでしょうか。でも、それをそのまま志望理由として書くわけにはいきません。私学にはそれぞれ独自の教育方針があって、その教育方針と家庭の教育方針が一致しているから志願した‥‥と書くのがセオリーです。

しかし、私立を受験しなければ、「わが家の教育方針は何か」を考えるようなことはなかったと思います。おおかたの保護者は、願書を書く段になって初めて、「わが家の教育方針は何か」を考えるのです。もっと正確にいえば、3校も4校も受験するのですから、それぞれの志望校の教育方針と一致させなければなりません。つまり、「わが家の教育方針を何にするか」で頭を悩ませるのです。

 志望校の教育方針の理解+わが家の教育方針との一致=志望理由

これがオーソドックスなパターンですが、この書き方には一つの弱点があります。志望校の教育方針や校風などをいかによく理解し、どれほどわが家の教育方針と一致しているかを強調できたとしても、このパターンの「志望理由」が圧倒的に多いのです。ほかの志願者の志望理由とほとんど差がありません。どんなに苦労して書いても、何十枚何百枚もの願書に目を通さなければならない試験官にとっては、ああ、またか‥‥となってしまうのです。この親は面白いとか、じっくり話を聞いてみたい、ここのところを質問してみたいという気にはなりにくいのです。最初の1行を読んだら、次の願書を手に取っているかもしれません。

なるほど、そういう手もあったのかと感心したケースがあります。ある人気校の志望理由欄に家系図を書いた保護者がいました。試験官はびっくりしたでしょうね。そもそも面接というのは、どんな親かを知りたいのが大きな目的の一つです。この家系図がわが家のすべてを物語っています‥‥ということでしょうから、これは非常識でも何でもありません。面接では、この家系図の話題で盛り上がったようです。つまり、願書とは面接のときの質問材料としての役割があるのです。何も質問する材料がない願書は、いい願書とはいえないということになります。

もう一つ、このケースで教えてくれることは、「わが家・わが子のウリ(特徴)」を明確にさせる必要があるという点です。

家業が300年続いた佃煮屋さんであれば、当然、それを「ウリ」にした志望理由にすべきでしょう。300年続いた家業をわが子に継がせたい、だから御校を志願したでいいのです。1歳からスイミングスクールに通わせているが運動神経がよく、今は小学校4年生レベルというのであれば、それも「ウリ」になります。忍耐強い子ども、根性があるなどと読み手は想像してくれます。3歳のときから祖母に茶道を習っているというだけで、躾はきちんとできている子だろうと想像できます。
「ウリ」はどんなことでもいいと思います。親がボランティア活動に熱心に取り組んでいる、敬虔なクリスチャンなどのほか、財産でもいいし、親類縁者に政治家や役人がいるでもいいでしょう。
面接官が質問したくなるような材料が盛り込まれているか、この家庭・この子を合格させるメリットがあるか‥‥そうした視点から願書を書く必要があります。

ただ、すべての願書はそう書くべきだということではありません。願書に「志望理由」欄がない学校もあります。中学受験に力を入れている学校であれば子どもの成績を重視するでしょうから、それほど「志望理由」に神経を使わなくてもいいでしょう。応募者が定員すれすれという学校であれば、「志望理由」に真剣みが感じられないとマイナス評価をするとは考えられません。

競争倍率の高い人気校や名門校を受験するのであれば、読み手(試験官)を意識した記述に心を配る必要があります。願書それ自体は合否にあまり関係なかったとしても、面接の正否は願書の出来不出来一つにかかっています。
 なお、本書に収録した記事の多くは、弊社のホームページに書いた記事に加補筆したものを利用しています。お含みおきください。

蔵書房「お入学の本」編集室

 

もくじ
*6章「願書・面接資料の書き方 プロのアドバイス」を除いて、本書に収録した記事の多くは、このホームページですでに公開ずみです。お含みおきください。

小学校受験ここまでやれば大丈夫! 願書・面接資料の書き方編●もくじ

まえがき

プロローグ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 
●願書をみれば学校の体質が透けて見えてくる
●「願書・面接資料」は合否に影響するか
●滑り止め受験、受験校オール合格の志望理由は?

1章
200字の志望理由を書くには
2000字の準備が必要‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
      

●願書を目の前にして誰もが頭を抱えるのはなぜか
●200字の志望理由を書くには2000字の準備が必要
●志望理由がうまく書けない理由は準備不足
●「志望理由」を決めてから受験準備をする
●学校説明会は「志望理由の宝庫」
●学校説明会の感想文や礼状を送ってもいいか?
●学校説明会の感想文で内定をもらった「感想文」
 
2章
話すなら簡単! 
ならば話すように書いてみる‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

●長い文章を書くことが面接対策になる
●「作文の練習のつもりで書いた」という投稿原稿
●「わが子の将来像」が決まれば願書・面接対策はラク
●話すなら簡単! ならば話すように書いてみる
●「手垢のついた言葉」は使わない
●こちらのいいたいことが正確に伝わるのがいい文章
●「キラリ光る志望理由」は長文から生まれる

3章
「わが家・わが子を売り込むためのカタログ」
と割り切る‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

●「志望理由」の善し悪しは志望校によって異なる
●志望校の教育方針との一致にとらわれないほうがいい
●「アレもコレも式」記述か「重点型」記述か
●これが「いい志望理由」の実際例
●「わが家・わが子を売り込むためのカタログ」と割り切る
●試験官が「ピッと反応する」のはどこか
●わが子の長所短所は夫婦別々に書いて突き合わせる
●「自由記入」欄には何を書いたらいいか
●立命館の面接資料は願書・面接対策の教材となる

4章
「家族」欄の「備考」には
何を書いたらいい?‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

●「家族」欄の「備考」には何を書いたらいい?
◆「ふりがな」「フリガナ」の区別は?
◆「西暦」「平成」の指示がない場合の年月日の表記法
◆年齢は「歳」か「才」か?
◆「算用数字」って?
◆「楷書体」って?
◆指定されていないときインクの色は?
◆保護者と志願者の住所が一緒の場合「同上」でいいか
◆住所欄は都道府県名を省略してもいいか
◆家族欄の書く順番は?
◆同居する「母の母親」は「祖母」か「母の母」か

5章
願書を見直すときの
チェックポイント‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

●出願書類、願書配布方法・場所、願書受付日に注意する
願書のチェックその1 誤字・脱字、送りがな
願書のチェックその2 句読点の数、場所は適当か
願書のチェックその3 「共感」「感銘」を乱発していないか
願書のチェックその4 わが家・わが子のウリは何か
願書のチェックその5 質問材料が盛り込まれているか
願書のチェックその6 立派過ぎる願書は敬遠される
願書のチェックその7 綺麗ごとは反感をもたれる
願書のチェックその8 謙虚さがにじみ出ているか
願書のチェックその9 何回も書き直しをしない
願書のチェックその10 学校への協力姿勢が感じられるか


6章
願書・面接資料の書き方 
プロのアドバイス‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

麹町慶進会 島村美輝さんに聞く   
何も質問する材料が盛り込まれていないのは
「いい願書」とは言えない

記入欄の多い願書と少ない願書の違い
タンスの取っ手(質問材料)は数が多いほどいい
願書でマイナスイメージをもたれると面接は不利
家柄、地位、財産、教養、人柄、誠実‥‥誰でも武器をもっている
親の体質が志望校に合っていない場合もある
志望理由の欄に家系図を書いて合格したケースもある
面接のない幼稚舎が志望理由を書かせる理由
教育方針よりも校長先生方の人間性に共感してほしい

ascend リトルバード幼児教室 棚岡玲子さんに聞く 
字の上手下手ではなく
丁寧に書くことで親の姿勢が見られている

「丁寧に書く」が第一条件
「本校を知ったきっかけ」が平凡なときは‥‥
「伺っておいたほうがよいこと」は何を書いたらいいか
写真一枚で合否が左右されるようなことはない
軽度のアトピーなら書く必要はない
進学校でも「学校のご指導に従って真摯に努力を」の姿勢が大切
幼稚舎の志望理由は最終段階で参考にする程度
 

リンゴの木幼児教室 石井美香さんに聞く 
「書く」ことで志望理由が明確になる、面接に自信が出る

入室時に約100問の「面接対策問答集」で書く練習
学校側が知りたいと思うことを書かないのは不親切
父親と母親の見た「わが子の長所短所」は違う
「本校の教育に何を期待するか」欄の書き方
写真説明の欄は一工夫が必要
「学校に知らせておきたいこと」欄には何を書いたらいいか
「家庭ではどのような願いをもって育てているか」は具体的に
書く材料がないのに長々と書いたら逆効果
記入項目が多いときは矛盾しないように注意する

くま教育センター 熊本季治さんに聞く 
親も学ばせていただくという
三位一体(学校と親と子供)の姿勢が必要

中学受験塾の進出が合格ラインを引き上げた?
宗教とは無縁の父親が宗教系の難関校をクリアできたわけ
どうしても入りたいという気持ちがこもっていればいい
志望理由の記入欄がなくても面接で聞かれる
人気校の志望理由を書くときのポイント

京都幼児教室 熊本マリ子さんに聞く 
いい願書を書けるだけの準備ができれば合格に結びつく

「いい願書」が難関校への高い合格実績につながっている
学校説明会に参加したらお礼状・感想文を書く
感想文を書く熱意は学校に伝わる
「老舗の家業を継がせるために志願した」でもいい
「特別専願」がなくなっても立命館の教育方針は変わらない

マーケティングの専門家が書いた「わが子の願書」 塩見之将さん 
入学願書・面接資料は「ラブレターを書くように」
*青山学院初等部の面接資料の書き方


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