●息子が楽しそうに描いていない絵は褒めません
――年長になってから、幼児教室ではどのような勉強をしましたか。
基本的にペーパー問題です。内容は、計算、記憶、鏡絵とかですね。授業時間は、1時間15分くらいでした。
――お子さんが疲れた様子を見せることはなかったですか?
見せなかったですね。幼児教室に通うのは、週一回でしたし。お友達と会えて楽しいという感じでした。
――週1回で不安ではありませんでしたか。
不安はなかったですね。幼児教室の先生から教えてもらうことは勉強の基本だと思うのです。家庭では遊ぶことが子供にとって一番の勉強だと思っていました。やみくもに知識を蓄える必要はないと思いました。
――家庭で教えることが難しいことを教室で学ぶこともありましたか。
ええ。私たちが忘れている季節の行事や、記憶や数字の授業とかです。
――幼児教室では体育の授業はなかったのですか。
ありました。でも、その講座は取りませんでした。模擬試験を受ける前は、平均台を使った行動のテストがあったので、そのために何回か、受講しましたけど‥‥。
――模擬テストの結果はどうでしたか。
どうしても長男と比較してしまうのですが、結果を見て面白いなと思いました。すごく似ている部分と、全く似ていない部分がありました。この子はここが得意で、ここを伸ばせばいいといったことがわかりました。次男は、ケアレスミスが多かったですね。先生の話す数字を聞いて、その数字に×をしましょうという問題で、○を付けたり、ちゃんと聞き取ればできるのに間違えるというケースが多かったですね。
――模擬試験は何回受けましたか。
2回です。春と夏休み明けに受けました。2回目の模擬試験では、ケアレスミスは少なくなりましたが、成績は最初のほうが良かったですね。多分、2回目は問題の出題範囲が増えて、違う知識が必要になったことが原因だったと思います。
――模擬テストが伸びないことに対して不安でしたか。
ええ。しかし、息子は楽しそうにしていましたから、焦ることはありませんでした。息子は模擬試験に対してプレッシャーがなかったみたいです。試験というより、教室の中でみんなといつも通り問題を解いているという感じでした。
――お子さんには模擬試験の順位を教えましたか?
いや、成績表を見せることはありませんでした。ただ間違ったところは、もう少し先生のお話を聞きましょうね、と注意するだけです。基本的には、よくできたところを褒めるように心がけていました。
――何を褒めましたか
絵画です。
――どういうふうに褒めましたか。
すごく楽しそうよね、なんか出て飛び出してきそうねとか、本人が楽しく描いたと思える絵は褒めます。
――楽しく描いていない絵もありましたか。
たまにありました。親ですから、本人が無理やり描いている絵と、そうでない絵の違いはわかります。絵本の絵を真似たり、気分が乗らずに描いた絵を見せに来ることもありました。そういう時は、息子はあまり元気がありません。私もふーん、といった感じで、流してしまうのですよ。
●主人も曲がった事が嫌いなので、かなり厳しくしています
――第一志望校は幼稚舎でしたか。
ええ。幼稚舎でした。
――何校、試験を受けましたか。
2校です。
――もう一校の合否はどうでしたか。
合格しました。家の近くの私立です。
――幼稚舎に合格しなければ、その私立に入学させていましたか。
その私立は、中学受験をして進学するシステムのところでしたので、もしそうなった場合は、私立か公立で悩んでいたと思います。
――幼稚舎だけの受験も考えましたか。
ええ。私は、幼稚舎の願書を出してからも、これでよかったのかとちょっと迷いました。公立でも楽しければいいのかなと思いました。でも、主人は幼稚舎が不合格だった場合も考えて、他の私立も受けさせてあげようと言っていました。
――その私立の試験は、どうでしたか?
ペーパーと行動観察でした。集団でドミノ倒しなどをしたそうです。子供は楽しかったと言っていました。
――子供のしつけについてはどんなことを話し合いましたか、
ええ。夫婦で決めたことは、心身ともで健康であること。体もですが、思いやりの心を持てる子に育てることです。
――お子さんを叱る場合はどういう時でしたか。
友達に対して、嫌な言葉を使ったり、友達に嫌なことを言われたりしたから、自分も嫌な言葉を言い返した、と言い訳をしたときです。
――その時は、どう叱りましたか。
その時、君はどういう気持ちだったのと尋ねました。自分が友達からされて嬉しかったことはいい。自分がされて嫌なこと、友達から言われたから言い返すということは絶対にダメと言い聞かせました。言い争いがあった、その場で、今どういうことがあったのか、友達も一緒に話を聞きました。
――他に、家庭のしつけで心がけていることはありますか。
挨拶です。言わない日はないですが、朝起きて、「おはようございます」が言えない人は絶対にダメだと言っています。
――ご主人は、どういうことでお子さんを叱りますか。
年上の方には、きちんとした言葉で接しましょうとか。子供ですから、きちんとした敬語を使いなさいと言うのではなくて、尊敬をしているという感じを示しなさい、と口をすっぱくして言っています。主人も曲がった事が嫌いなので、かなり厳しくしていますね。子供に正座をさせて。子供は目に涙を浮かべながら、聞いています。怒る頻度は、絶対的に私が多いですが。
――お母さんは、その光景を見ているのですか。
ええ。みんなが真剣に向き合っているので口は出しません。
――お母さんがご主人に叱ってと頼むのですか。
いえ。私から、叱ってと頼むことはありません。私が息子を叱っていても、主人は、それはそれだと思っていますから。
――ご夫婦二人で叱ることはありますか。
繰り替えし叱っても聞かない場合なら、あるかもしれませんが。ほとんどありません。叱った後は、何事も無かったように接しています。