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「願書・面接資料の書き方」添削事例


*願書や保護者面接は合否に大きく影響します。受験校のホームページから抜き書きしたような志望理由であれば、面接官は「合格しても入学する気のない受験者か」と警戒します。お子さんが頑張って合格圏内に入っているのに、父親が志望理由をきちんと答えられなくて不合格になったというケースは「まれに」ではなく「たくさん」あるとおもってください。それほど願書と保護者面接は大事です。


志望理由編(その8)

「志望理由」の文案(原文)*文案は編集部で作成したものです。

私どもは娘に、心のやさしい、思いやりのある子供、人の気持ちに寄り添える人に育ってもらいたいと、子育てをして参りました。日頃から「その人の気持ちになって考えようと投げかけ、自分自信の言葉で話すことを大事にしております。相手を知ること、敬意を持つことは御校の三敬主義に通じ得ると思います。

先日も、1歳に満たないお子さんが、キャスターが着いた積み木の箱に捕まり立ちしているのを見かけた娘が、「危ないからこっちで遊ぼうね」と声を掛け、「両手をもって安全な場所へ避難させた」と保育園の先生からお聞きしました。瞬時に状況を判断し行動することができる、思いやりのあるやさしい子供に育ってくれていると嬉しく思っております。

学校説明会で校長先生がおっしゃった「困難に打ち勝つ子。へこたれない。人の痛みや辛さがわかる世の人のために汗を流せる心優しい人間を育てたい」というお言葉に、将来の我が子の未来像を望見する私どもの教育方針と重なり、貴校で学ばせて頂きたく志願致します。

また、私どもは「児童期は人格を形成する大事な土台の部分」であると考えており、その基礎の部分を常に受験という競争意識の中で育てていくのには疑問があります。貴校は小・中・高・大と一貫教育が原則ということは、人間性豊かな個性を尊重して下さる教育と拝察しておりますので、さまざまな行事体験から本質を見極め、多様性のある人材、グローバル社会に対応できるような人材を育成するに必要なプログラムを貴校で学ばせて頂けたら幸甚です。


ポイント*面接官の評価・着眼点

*面接官が願書から知りたいことは2つです。1つは、どんな子か。「思いやりのあるやさしい子供」であることはわかりますが、受験校が求める子ども像とはズレがあります。願書の段階で「ふるい分け」の対象になりかねません。
*面接官が願書から知りたいことのもう1つは、学校研究の深さです。どの程度、学校のことがわかって受験したのか、そのあたりが曖昧です。「貴校は小・中・高・大と一貫教育が原則ということは、人間性豊かな個性を尊重して下さる教育と拝察しております 」とありますが、平凡です。

ポイント*原文のどこが問題か

*(お子さんの名前の由来)は志望理由には関係はありません。カットしてください。
*「三敬主義に通じ得ると思います 」→こういう記述はできるだけ避けてください。押しつけになります。
*「その基礎の部分を常に受験という競争意識の中で育てていくのには疑問があります。」→小中高大とエスカレータ式に進学できるから競争しなくてもいい・・という箇所は誤解されるかもしれません。この部分はカットするか言い回しを変えてください。
*「本質を見極め、多様性のある人材、グローバル社会に対応できるような人材を育成するに必要なプログラムを・・」→こういう抽象的な文言はできるだけさけるようにしてください。




添削のポイント

*1歳に満たないお子さんが、キャスターが着いた積み木の箱に捕まり立ちしているのを娘が見かけて、「危ないからこっちで遊ぼうね」と声を掛け、「両手をもって安全な場所へ避難させた」と保育園の先生からお聞きしました。瞬時に状況を判断し行動することができる、思いやりのあるやさしい子供に育ってくれていると嬉しく思っております」→心のやさしい、おもいやりのあるお子さんに育っていることを具体的なエピソードを添えて強調していますが、受験校が求めるのはどんな子どもなのか、もう一度、お考えください。
*学校説明会のときに、校長先生が「困難に打ち勝つ子。へこたれない子」と言っております。やさしさや思いやりを強調するのは得策ではありません。
*受験校は「自立」がキーワードになっています。何歳くらいから、保育園の支度は自分でできるようになったとか、これこれの家事を任せている、一人で買い物に行かせることがあるか、その辺りで何かお子さんをPRできるようなことはありませんか?



 添削事例(志望理由)その1
 添削事例(志望理由)その2
 添削事例(志望理由)その3
 添削事例(志望理由)その4
 添削事例(わが家・わが子の強み)その5


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