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アナック教育研究所 岩瀬恭子さん



第3回

 
「ママ、このペーパーやってほしかった?」 

 私どもの教室は一対一のプライベートレッスンが原則です。
 年間を通したカリキュラムが決まっていて、それに基づいて授業を進めるのですが、その日にお子さんの状態を見て、今日はこのプログラムはだめだなと思ったら、すぐ他のものに変更する場合があります。相手は4、5歳の子どもです。大人だって、気分が乗らない日があるのですから、子どもだって、何もしたくない日があって当然です。そんなときに無理に勉強をさせれば勉強嫌いを生むだけです。家庭でも、子どもにやる気がないとわかったら何もさせないで、好きなことをさせたほうがいいのです。
 お母様方はお子さんが教室で勉強らしいことをやってくれたら安心です。
 あるお子さんが、その日にやる予定だったペーパーをやりたくないとわかって、教師はペーパーをしないでいいと言ったのです。すると子どもはホッとして時間の半分くらいを別の教材で勉強したのです。
 ところが授業が終わり近くなったとき、急にそのお子さんは何枚かペーパーをやり残したことに気がつき、外で待っているお母様がどう思うだろうと気にし始めたのです。
 そして先生に、ママにこう言って、ああ言ってと訴えるのです。教師は本当のことを言いましょうと言ったのです。
 すると、そのお子さんはお母様に会うなり開口一番、「ママ、このペーパーやってほしかった?」と聞いたのです。
 そういう場合、教師はお母様に、「どうしてお子さんは、やってほしかったと聞くんでしょうか」と聞きます。
 すると、だいたいのお母様は、「これをやらないと私が不機嫌になるとか、勉強しなかったと叱るとか、子どものほうで私の顔色をみているのでしょうね」とおっしゃいます。
 そうやって、お母様方ご自身で考え気づいていっていただきたいのです。
 それがわからない場合は、いろんな例を申し上げて気づいてもらうこともあります。けっしてこちらから一方的に答えを出すようなことはしません。
 「そうですね。今日できなかったことを〇〇ちゃんは私にこう頼んだのですけれど、それはいたいけない子供の気持ちです。私たち大人はそれをどういうふうに受けとめるべきなんでしょうか」
 そんなふうに申し上げてお母様自身に考えていただきます。

 母親がここに気づくと学習効果はグンとアップする 

 お母様方はよく「うちの子供はアナックの教室を休みたくないと言っています」とおっしゃってくださいます。
 しかし、それはお母様の口を通じた子どもの言葉だから、どれだけ正確かはわかりません。教師というのは、チヤホヤされる立場だから本当のところはわかりませんが、でも、よく子どもがこういうことを直接先生に言います。
 「私はアナックへ来たいの」
 「どうして?」
 「お母さんに叱られたくないから」
 家では、お母様の小言が多いのかもしれません。だから幼児教室に逃げ込む。こんなことを子どもは考えているのです。
 一週間に1回、授業の後の10分間、教師がお母様方と話し合うのですが、ひょっとしたら子どもの気持ちとは逆のことをしていたかも知れないと気づいてもらえることが多いのです。ここにお母様が気づくと、教師に協力して下さいます。教師もお母様に対して、ここではこういうことを行います、お子さんにこんなうふうにかかわって下さい、ご家庭でこういうことをしてくださいとお互いの意思の疎通ができるようになります。そうすると、どんどん教育効果が上がり始めるのです。ここまでくると子どもの成長はグンとスピードアップします。

 子どもよりも親の頑張りが問われる時代 

 面接で何を聞かれるか、どう答えたらいいか。ご両親には大きな不安です。とくに、どの学校でも、なぜこの学校を選んだのですかという質問は必ず出ます。ということは、問題集にあるような答え方では試験官の印象には残りません。ああ、またか・・・・で忘れ去られてしまいます。
 ご両親のどちらかが志望校の出身者である場合は、その学校の内容をよく理解しているでしょうが、そうでない場合、問題集を買いあさって、こう聞かれたら、こう答えると過去の問題をすべて暗記する親御さんもいますが、これはまったく役に立ちません。
 幼稚園受験で失敗した方がいらっしゃいましたが、そのお母様は想定問答集をつくってすべて暗記したと言いました。
 小学校受験に出る問題は、面接を含めて質が大きく変わってきています。少子化によって受験者数が減ったことから、足切りをする必要がなくなったため、ご両親に対するチェックは逆に厳しくなっています。本来あるべき姿に戻っているのです。
 つまり、小学校受験はお子さんには最小限のプレッシャーを、ご両親には最大の頑張りが要求されるようになっているということです。
 「親の頑張り」というのは、親が真剣に子育てなり教育方針を考えてほしいということです。そして聞かれたら、的確に答えられるまでに考え抜いてほしいということです。
 そうすれば、子育てとか教育方針に幹ができます。幹さえできれば、どんな質問がきても対応できます。このことはお母様方に何回もしつこく申し上げます。お父様にも来ていただきます。お父様とお母様に一緒に考えていただきます。


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