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合格請負人の技

アナック教育研究所 岩瀬恭子さん



第4回


 
父親との「暖かい関係」があれば十分

 小学校受験というと、どの幼児教室もお父様の関与を強調します。
 土日は家にいて動物園に連れて行くなど、できるだけ子どもと一緒に遊ぶようにしてほしい。それをやらないと、子どもが面接のときに答えられない・・・・と。このため異動願いを会社に出したというお父様もいます。残業や夜の付き合いも一切断ったとか、昇格を辞退したという話も聞いています。
 しかし、父親がそんなことをする必要があるのかどうか。そうすることが子どもにとって本当にいいことなのかを、よく考える必要があります。
 というのも、最近は少し事情が変わってきているからです。小学校の先生方にお話をうかがっても、父親にそんなことをさせる必要はまったくなさそうです。面接のときに聞かれたら困る、父親と一緒に遊んでいる絵を描けないと困る、だから・・・・というのでは、どう考えても不自然です。
 仕事を犠牲にしてまで子どもと遊ぶ必要はないのです。むしろ、夜帰ったとき、子どもの寝顔をそっと見てあげるような心遣いが大切です。父親のそうしたやさしい気持ちは子どもには必ず伝わります。面接のときに、お父さんと何をして遊んだかと聞かれて、お父さんは仕事が忙しくて一緒には遊べません。でも、一緒におふろに入ったときはいろんな話をしてくれますと喜々として答える子どもを学校はほしいのです。父親との暖かい関係があるのかどうか、そこが見られているのです。
 小学校受験はたしかに大事だけれども、「たかが小学校受験」であって、仮に失敗したからといって、人生が真っ暗ということはないのです。長い人生の中ではささやかなことでしかないのです。せめて父親にはそうした心構えをもってほしいのです。

 
大人の世界の裏と表を見せてはならない

 離婚したことを言ってはいけません、と親に要求する塾もあると聞いています。あるいは試験が終わるまでは絶対に離婚はしないでくださいと指導するところもあるようです。学歴まで嘘をつく方もいます。たしかに離婚はマイナス要因だとは思うのですが、子どもに対して、そういう嘘をつくことがいいかどうかは別問題です。
 学校のそばにマンションができたら、そのマンションを購入して引っ越したというケースもありました。どうしてもその小学校に入りたいというポーズを見せたいということでした。宗教系の学校の場合、ある教会に所属していることが大きなポイントになると聞くと親が奔走するのです。本当にその学校に入って勉強させたいというのであれば、なりふりかまわずということも悪いとは思いませんが、単なるテクニックでしかないのなら考えものです。子どもにとって、そうした大人の世界の裏と表を見せつけるのは感心できません。
 お子さんにとって何が一番幸せなのか、親は子どもより先にこの世を去るのですから、そのときに本当に後悔しない親としてのあり方を頭に入れながら、小学校受験というものを考えてもらいたいのです。
 合格後、翌年の小学校入学までの半年間、引き続いて教室に通っていただくこともあります。お子さんではなく、お母様に来ていただきます。小学校に入ったから、その先問題が何もないわけではありません。むしろ小学校に入ってから、いろいろな問題が出てくるのです。
 そうした場合、親としてきちんと対応できなければ、一年なり二年の間、アナックに通った意味がないのです。むろん、強制などできるはずもなく、ご父兄からの希望が優先します。
 合格だけが目的ではありません。現実に、小学校二年生の子どもがまだ教室に通っています。子どもに何か問題があるということではなく、引き続き学習指導をしてほしいというご父兄の希望です。どちらも経済的にはペイしませんが、合格だけが目的ではないので、できるだけご希望に沿いたいと考えています。

 「真夜中のカウンセラー」も幼児教室の役割

 子育てに対して誰もが不安感を抱いています。子どもが引き起こしたいろんな事件を見聞きするつど、あれは例外、うちの子は大丈夫と思っても、ひょっとすると・・・・という不安が残るのです。
 私が育った時代は、祖母の存在が母親の不安解消に役立っていました。夜中に子どもに熱が出てオロオロしたときも、外でケンカをしたのか、子どもが腕から血を流して帰ったときも、祖母の一言に救われたのです。
 核家族化が進んだ今、家庭の中におばあさんがいません。子育てに困ったとき、迷ったときに相談する人がいないのです。
 そうなるとどこかに駆け込み寺のような存在が必要です。公の機関に相談を持ち込めば記録が残ってしまいます。子どもに汚点を与えてしまうという心配があります。このため、アナックの教室を卒業しても、何か問題があれば連絡をいただきます。
 普段はなしのつぶ手であっても、困ったことがあれば相談に乗ります。
 ご両親の不和の問題とか、嫁姑の問題、いじめっ子がいて、自分の子どもが次のターゲットになっているとか、せっかく名門といわれた私立に入ったけど合わなくてやっていけない等、さまざまな問題が持ち込まれているのが現状です。父兄の間では、夜中でも相談できることから、「真夜中のカウンセラー」と言っているようです。
 幼児教室としては、そこまで面倒をみる必要はないという人もいますが、経済性だけで割り切れないのが、幼児教室の宿命かも知れません。



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