面接というと、ぶっつけ本番でいいというお父さんも少なくないようですが、幼児教室などで行われる模擬面接を受ければ、たかが小学校受験と侮れないことに気づきます。それから慌てて想定問答をつくったりすると思いますが、その際に、いくつかのポイントがあります。
その1つは、国際化への対応です。そんなことはビジネスの社会の話であって、小学校受験とどんな関係があるのかと思うかもしれませんが、今、6歳の子供が世の中に巣立っていく15年後というと、どんな社会になっているか想像もできません。ここ数年の世の中の変化をみると、まさかまさかの連続です。
息子の結婚相手は外国人の女性かもしれないし、勤務先はアメリカかもしれません。もはや私立受験は「いい学校に入るため」「一流会社への就職のため」という図式が成り立たなくなります。ドイツ系資本の会社に就職した人の話では、東大や慶応を出たといっても、知らないらしいのですよ、東大を‥‥。そういう時代が来ることは必死であり、そのときに小学校教育に何を求めるのか、その辺が質問されることも考えておく必要がありそうです。
一方、少子化によって、各学校とも優秀な生徒集めに躍起になっています。このため各小学校とも学校の特色づくりに本格的に取り組んでいますが、「国際化に対応できる人材を育てる」ことをメインの柱に打ち出した学校もあります。そういう学校を受験する場合、御校の建学の精神にあるように、「思いやりのある子に育てたい」とか「自然豊かな教育環境がすばらしい」などと答えたら、やはりピンボケになります。受験する学校の教育方針をしっかり見定める必要があります。
近年、各学校とも父親の勤務先にかなり神経質になっているといわれています。とくに不況業種といわれる業界・企業に勤務しているのであれば、父親の仕事について質問されることは必死とみていいでしょう。何としてでも家族を養っていくという覚悟の表明と同時に、いずれは父親の家業を継ぐことも考えていることもさりげなく伝えたという父親のケースもあります。つまり、万が一、失業したとしても、月謝の滞納とか退学の不安がないことを表明したそうです。
父親が受験にどう関わっているのか、この点も学校側は大いに関心をもっています。「妻と同じ視線で」と指導する幼児教室が多いようですが、父親が一生懸命になりすぎるのも考えものです。学校によっては、「父親は一家の大黒柱であり、母親はそれを支える役割がよし」としているケースもあります。そういう学校の場合、朝晩ペーパーを見てやっています、風呂にも入れています、夕飯の後かたづけは私がやっています、土日は‥‥と答えたのでは、試験官がどう受け止めるかちょっと疑問です。受験する学校によって、どう答えるかに工夫が必要です。
以下は、過去に出題例はないと思いますが、出てもおかしくない質問です。気分転換にどうぞ‥‥。
●実社会では学歴よりも大事なものがありますか、それは何だと思いますか
●わが子が社会に巣立ったときに必要な能力は何だとお考えですか
●国際化の中で生き残るには、幼児期の今、何を身につけさせたいとお考えですか
●終身雇用制度が崩壊した今、家族を守るためにどうしたらいいとお考えですか
●事故で電車が不通もしくは遅延したときにどうしたらいいかを教えていますか
●父親がいないときに地震や火事になったときのことをお子さんに教えたことはありますか
●受験準備にどんな関わり方をしましたか
●小学校受験の準備をしたメリットは何だと思いますか
●親戚や地域社会とのつき合いのあり方について、お聞かせください
●子供の教育方針や躾の問題で夫婦の意見が食い違ったときはどうしますか
●孫の受験を祖父母にはどう説明されましたか
●もし、受験当日、お子さんが高い熱を出したらどうするつもりでしたか
●本校の良さをお子さんにどう説明しましたか