短期集中連載 大丈夫ですか? 面接対策

面接に臨んで、どんな準備をしたのか、面接では、何を聞かれ、どう答えたのか。弊社刊『ママ、合格した!』から、面接に関する部分を抜粋して紹介します。9人のお母さんとお父さん体験談です。体験者ならではの意外な指摘も随所にあり、参考度の高い記事です。3回に分けて掲載します(編集部)


■湘南白百合学園小学校合格 高杉光子さんにお聞きしました

●一対一の面接になると緊張して答えられない!
高杉 幼児教室の先生からは、今のまま安定していれば大丈夫といわれました。でも、年長さんの夏休みの直前に成績がガタッと落ちました。先生から「受験を意識したことがプレッシャーになったかもしれません。あるいは疲れが出たのか‥‥。とにかく、夏休みを盛り上げてあげて、がんばりましょう」とおっしゃってくださいました。
 湘南白百合の場合、ペーパーテストではなく、一対一でお答えするという個別テストがあります。うちの子は、どちらかというとペーパーテストが好きなんです。一対一の面接になると緊張して答えられなくなってしまうんです。特に初対面の場合、わかっていても答えられないほど緊張してしまうことがありました。それで、先生から、聞かれたら答えられる状態を作っていきましょうということで、一対一の特訓といったら大袈裟ですが、先生が質問して、それに答えるという練習をしていただきました。上手に答えられたら、すごくほめて盛り上げてもらいました。
 また、全く知らない方とも話せるように、例えば、ご近所の方にお裾分けのお使いを頼んでみたり、同じマンションの方にお会いしたら、簡単な会釈でもいいから必ず挨拶しようねとか、幼稚園に行ったら、先生にもご挨拶しようと、本人と話し合って決めました。先生からそうしたほうがいいと教えていただきました。
 私にもパパにも、朝とか寝る前にはご挨拶するようにさせました。恥ずかしいからしないのではなくて、しないことのほうが恥ずかしいんだよと意識づけをしました。できたときには、すごくほめました。こうして、少しずつ、聞かれても答えられるようにして、後は夏休みにある程度ペーパー問題をこなして、できたときにはほめてあげました。
 
●大きくなったら仮面ライダーになりたい!

――一対一の面接の練習はどれくらいやりましたか。
高杉 毎日です。ときどき、ビデオを撮ってあげました。先生から、落ち着かなくて手がモゾモゾしてしまうとか、足がブラブラしてしまうと注意されていたんです。私が注意するよりも、本人が見たほうがいいと思いまして、私がビデオ越しに質問をして、それに答える自分の姿を本人に見せるようにしました。そのビデオを妹も一緒に見ていたんですけど、「足がブラブラしていて、おかしい」と(笑)。本人も「あれっ」と初めて気づいたようです。夏休みの後半は志望校の過去の面接の問題をやりました。夏休みの終わりには主人も入ってくれました。
――大変でしたね。
高杉 ええ。面接の練習といっても、こう聞かれたら、こう答えなさい、と教えることはできませんから。一番困ったのは、大きくなったら将来何になりたいかという質問だったんです。本人は、テレビのキャラクターの仮面ライダーになりたいと言うんです(笑)。それにはとっても困ってしまって‥‥(笑)。そんなのはダメというわけにもいかないし‥‥。「それはそれですごく良い夢だと思うけれども、仮面ライダーのどんなところが好きなの?」「かっこいいから」「なぜかっこいいと思うの?」「困っている人を助けるから」と言うので、「じゃあそれを加えて言ってみようか。初めてあなたの話を聞いた人は仮面ライダーがわからないから、仮面ライダーみたいに困っている人を助けたいとか、強くてかっこいい人になりたいと言うと、仮面ライダーって強くてかっこいいと相手の人にもわかるのよ」と。
 先生には、「こんなふうに言ってみましたけど、どうでしょうか」と相談しました。先生はちょっとした時間にも面接の練習をしてくださいました。「それはどうしてですか?」と聞かれる場合と、なりたいものだけを聞かれる場合があって、ちょっと違うので、いろんな分野のことをあらゆる方向から考えてくださいました。

●堂々として、試験官の先生の目をしっかり見てお答えできました

――面接対策として、どんなアドバイスを受けていますか。
高杉 教室で面接の練習をしていただいたときは、先生方を試験官に見立てて、私たちがドアを入るところからチェックしてくださいました。まず、部屋に入ってきたときの親子の雰囲気であるとか、子供が話しているときの親の態度、とくに母親の視線であるとか、主人が答えているときの私の態度とか、私が答えているときの主人の態度とか、向こうはプロなので、そういうものは見ればわかってしまう。だから、それを少しでも態度で示せるような姿勢とか気持ちをもっていきましょうとおっしゃっていただきました。
――面接のとき、お子さんはご両親の間に座りましたか。
高杉 ええ、そうです。子供を挟んで親が座りました。面接していただいたのは、私のときは校長様と教頭様でした。一〇分間の面接で、私たちへの質問は一つか二つだけで、主に聞かれたのは子供でした。「お名前は?」という簡単な質問から入っていくんですけれども、それからはポン、ポン、ポンと質問されるので、それに対して正確にテンポよく答えられることが望まれていたようです。
――どんなことを聞かれましたか?
高杉 子供は、名前と住所、電話番号、通っている幼稚園の名前、クラスの先生の名前、仲良しのお友達の名前、そのお友達とどんなことをして遊ぶのが好きか、それはどうして好きなのか、兄弟の名前、何人家族か、兄弟の年齢、妹が幼稚園に通っているのか、通っているならその幼稚園の名前。テンポよく、どんどん聞かれました。どれも事前に練習していた問題でした。
――お子さんは緊張しないで答えることができましたか。
高杉 はい。いしっかりと答えていました。練習では、下を向いてしまって、先生を上目遣いでチラチラと見る感じだったんですけど、本番になったらに堂々として、試験官の先生の目をしっかり見てお答えできたんです。ちょっと手はソワソワしていましたけど、本人は途中で気がついて直していました。

●「本番だね!」と言って、娘は元気よく教室に入りました

――練習でできなかったことが、本番でできたんですか。
高杉 意外と本番に強いのかも知れません(笑)。実は、一週間くらい前の直前講習の面接の練習では、細かいことは注意されていましたけど、思ったよりよくできていたんです。こちらの先生に、すごく良くなってきたとほめていただきました。教室の先生だけでなく、理事長先生とか校長先生にもすごくほめていただいたことが、本人にはすごく自信になったようでした。私たちもびっくりしてしまって、すごいね、すごいね、とほめたんです。それで自信がついたようでした。
 本番のときは、親のほうが緊張しました。主人に「どうしよう、どうしょう」と(笑)。本人は、意外とあっけらかんとしていて、電車の中では受験には関係ない話をしていました。試験会場に着いてからは、待合室で、用意された本を本人が読んでほしいと言うので、ずっと読んで聞かせていました。呼ばれる直前に本が読み終わって、「すごく良いタイミングで呼ばれたね」なんて言っていたんです。待っている間は試験の対象ではなかったと思います。ただ、待っている大きな教室には、受付をしてくださる先生が一人いらっしゃいました。私たちを見ていたかどうかは、こちらも緊張していましたし、キョロキョロもできなかったのでわかりません。
 本人は、本番の面接に関してはストレスはなかったようです。ニコニコと笑顔で、「本番だね!」と言って元気よく教室に入りました。私たちの顔はこわばっていましたけど(笑)。
――試験は面接だけですか?
高杉 いえ。九月〜一〇月にかけて親子面接があって、一〇月に、運動と個別テストがありました。先生がお聞きしたことに対して、指でさしてお答えするという試験とか、集団行動では、おもちゃやいろんな道具があるなかで遊んでいるところをチェックされるという試験がありました。親は入れないので、どういう状態だったかは、よくわかりません。

■学芸大附属小学校合格 中村浩美さんにお聞きしました

●夫の面接がすごく心配だった
――ご主人の面接対策では何かご苦労はありましたか。ネクタイは嫌だとか(笑)。
中村 いや、楽しんでいましたよ、新しいスーツが買えるって(笑)。何着かもってはいたんですが、面接に着ていくようなスーツはなかったので。
――ご主人は面接を受けた経験はあったんですか。
中村 いや、何もないはずです。でも、俺は面接にはめっぽう強いと言ってました(笑)。実際、本番の面接では私より上手に受け答えしていました。実は、私も面接を受けた経験は一度もなかったんです。大学を出たときにはフリーのライターをしていて、たまたま、一緒に仕事をしていた人から新しい雑誌を作るんだけど協力してくれと誘われて出版社に入りましたから。まあ、仕事上、初めて会った人とも冷静に話はできると思っていましたけれど。
――ご主人はしぶしぶ模擬面接に行ったんですか?
中村 いや、喜んで行きました。スーツを買いに行くときも、「ちょっと馬鹿なニューヨーカーって感じがいいな」なんて言って(笑)。
――ご主人の何が心配だったんですか?
中村 きちんと受け答えができるのかどうか不安でした。案の定、先生から質問されたら、「こういうときは、何と答えればいいのかなぁ」と(笑)。先生が、こうお答えになったらいいんじゃないですか、と教えて下さったら、なるほど、それはすばらしい答え方だと(笑)。
――一回目の模擬面接では、落ち込んでいましたか。
中村 いいえ。まあ、こんなもんだろう、と。ああ、もうこれでダメだと思いました(笑)。でも、本番では私の出来は七割でしたが、夫はパーフェクトでした。びっくりしました。服装は、先生にも見ていただいて、グレーのスーツに、レジメンタル(斜めのストライプ柄)のネクタイと白いワイシャツでした。メガネも普通のものです。
――面接では、何を聞かれました?
中村 仕事の内容がメインでした。ちょうどそのころ、ある博覧会の仕事をしていまして、そのことが話題になりました。たまたま校長先生とは話が合ったらしく、私にはほとんど質問はありませんでした。
――志望理由はどう答えましたか。
中村 中学校受験をさせたいと思っているので、ぜひこちらの学校で学ばせたいと。説明会にも参加したけれども、自分たちが考えている教育に沿っていると答えていました。
――ご主人のことは心配する必要はなかったですね。
中村 ええ。意外でした(笑)。言葉遣いも態度も答えた内容も的確でした。慣れた営業マンではないので、彼なりにでしたが、とても良い感じでした。やるときはちゃんとやるよ、と言っていましたが、でも、そうは思えないから心配ですよね(笑)。模擬面接で先生から注意されたのは、お父様がしっかりなさっていて、お母様はそばで見守っているという感じが好印象を与えるけれど、今のお二人を見ていると、立場が逆だと(笑)。本番のときに、私が緊張のあまり、ちょっとおどおどした感じでちょうど良かったのかもしれません(笑)。
――夫をたてる妻という関係のほうがいいんですか。
中村 どうでしょうか。私の友人で歯医者のご夫婦がいるんですが、ご主人は「面接? なんで僕も行くの?」という感じでした(笑)。質問に答えたのはすべてお母様で、最後に先生から、「学校のことはご存じですか?」と聞かれて、お父様は「いや、知らないです」(笑)。最後に何か付け加えることはありますか、と聞かれて「ありません」(笑)。それでも、ちゃんと合格していた(笑)。だから、どう答えたかということも大切でしょうけれど、要は、家庭の雰囲気とか夫婦のありようがチェックされるということだと思います。

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