わが子の第一印象はどうか。そういう視点からお子さんは相手にどんな印象を与えるかをチェックしてみてください。これも大切な受験対策の一つです。
第一印象を決める要素は、身だしなみや表情等の目から入ってくる情報が55%、声のトーンや話すスピード等の音声情報が38%、言葉使いと話の内容が7%という法則があります。せっかく一問一答の練習をしても、答えた内容が第一印象に与える影響はたったの7%です。つまり、見た目でこの子はこういう子だ(こういう親だ)と心証がつくられてしまうのです。
第一印象なんてものはアテにならない、話をすれば印象が変わる場合が多いと誰でも疑問をもちますが、後の一問一答は第一印象でつくられた心証を変えることはないというのが実態のようです。「躾がしっかりできている子だ」という印象をもてば、面接での一問一答は「やはりそうだ」「思ったとおりだ」など、第一印象に大きく影響される場合が多いのです。自分の第一印象を否定するようなことは無意識的に避ける心理が働くようです。面接時間が30分とか1時間あれば、第一印象が間違っていたというケースも出てくるでしょうが、7〜10分では第一印象のままで終わることが多いのです。
受験した学校のすべてに合格した子どもに共通するのは、「育ちがよさそう」「頭がよさそう」「穏やかな性格のようだ」など、第一印象のよさです。わが子を幼稚舎に合格させたお母さんに、「どんなお子さんですか」と聞いたところ、ちょっと恥ずかしそうに「とってもかわいい子です」と言っていました。お子さんを指導した幼児教室の先生も、「どこでもほしいと思うようなお子さんです」と指摘しています。「かわいい」という第一印象をもつと、かわいい→育ちがよいだろう→きちんと躾られているだろう→利発な子だろう→お友達にいじわるはしないだろう‥‥と、すべてよい方向に解釈してしまうのです。
そうなると、わが子の第一印象はどうか‥‥これは合格のための重要なポイントになります。できるだけ客観的にわが子を観察してみてください。もし、こういう印象をもたれたら不利という場合、何らかの対策が必要です。たとえば、「根は陽気だが見た目は暗い印象を与える」というのであれば、明るく行動的な印象を与えるような洋服にするなど、「見た目の陽気さ」を演出する必要もあるでしょう。「あなたはとても笑顔がステキね」と言い続けるのも効果があります。
*第一印象を変えるのはそんなにむずかしいことではありません。髪型をちょっと変えたとか、いつもとは違った洋服を着ただけで見た目の印象はずいぶん違っています。そういう経験は多いと思います。「何かうれしいことがあった?」と聞かれるときは、うれしいことがあったはずです。「疲れてる?」といわれたときは、表情に精気がなくなっているのかもしれません。口元をへの字にむすんでいるときは、とっつきにくい印象を与えています。これは子どもでも同じです。ほしがっていたオモチャが手に入ったときの子どもの顔を思い出してください。思わず頬ずりしたくなるほどいい表情をしていたと思います。
ふだんと第一印象が違う子どもが少なくないようです。たとえば、以下のようなケースです。すべてお子さんの一面を表しているのですが、そのときの体調や心理状態によって特定の部分が強調されてしまうのです。やり直しのきかない受験です。ちょっとしたことで印象を変えることができるのならそうしたほうがいいに決まっています。
・芯の強い子だけれどひ弱な感じがする
・根は陽気だが見た目は性格の暗い印象を与える
・活発な子だけれど覇気がないと思われるのではないか
・緊張するとカタい感じがする
・鈍重な印象を与えてしまう