お子さんの面接練習は進んでいますか? 面接で子どもが聞かれることはほぼ決まっています。幼稚園名や担任の先生の名前、知っているお友達の名前など、5歳6歳の子どもが簡単に答えられることを聞くというのが、各校の共通した姿勢です。ほとんどの子どもが家庭や幼児教室などで十分練習していますから、よほどのことがない限り、致命的なミスをすることはありません。あまり神経質に考える必要はないでしょう。
ただ、決まり切った質問の場合、子どもの普段の姿や本当の資質がわかりません。このため、ひとひねりした質問をするケースが多くなっています。最近の傾向としていくつかポイントをあげておきます。
子どもが答えたことに対して、「それはどうしてですか?」「なぜですか?」と再質問するケースがあります。
・「食べ物に好き嫌いがありますか?」→「それはどうしてですか?」
・「大きくなったら何になりたいですか?」→「それはどうしてですか」
*日頃から、お子さんとの会話の中に、「どうして?」「なぜ?」を意識的に入れるようにしてください。
*「どうして?」「なぜ?」に対して、お子さんがどう答えるかはいちおうチェックしておいてください。小児科の父親をもつ子どもに対して、「なぜお父さんと同じようなお医者さんになりたいか」と質問したケースがあります。「お父さんは小さい子どもの病気を治すけれど、僕は、おじいゃんやおばあちゃんも助けてあげたい」と答えたそうです。質問した校長先生は感心したそうです。
1つの答えに対して、関連して聞いてくる場合もあります。
・「何かお手伝いをしていますか」→「それはどんなお手伝いですか」→「他にはどんなお手伝いをしていますか」
矢継ぎ早に質問してくるケースもあります。「矢継ぎ早」がポイントです。「練習してきたけれど、ポンポンとリズミカルに質問してきたので子どもが答えられなかった」という話も聞いています。慣れさせておく必要があります。
・「好きなお友達の名前を教えてください」→「3人(あるいは知っているだけ)言ってください」→「なぜ好きなのですか」
・「ご飯を食べた後の挨拶は何ですか」→「ほかにどんな挨拶言葉を知っていますか」→「もっと知っていたら話してください」
下記のように、子どもには質問されないと思われることを聞いてくる場合もあります。子どもには答えられない、適当ではないという理由で質問例はほとんどなかったのですが、子どもに「志望理由」を聞く学校も出ています。どう答えたらいいか、いちおう準備しておいたほうがいいでしょう。
・「お教室に行っていますか。何というお教室ですか」
*正直に答えさせたほうがいいでしょう。
・「ほかに小学校のテストは受けますか」
*正直に答えさせたほうがいいでしょう。
・「幼稚園の担任の先生はどんな先生ですか」
*「やさしい先生です」とか「いたずらをしたときは恐いです」など、答え方を教えておいたほうが無難です。何も答えられないのは困ります。「やさしい」「恐い」はどんなときにそう思ったかと聞かれる場合も想定したほうがいいでしょう。
・「デパートの中でお母さんとはぐれてしまったらどうしますか?」
・「知らない大人の人からお菓子を上げるといわれたらどうしますか?」
・「知らない人から車に乗ってどこかに行こうと言われたらどうしますか?」
*上の3つとも実際に出た質問例ですが、面接対策でなくても、こうした場合、どうしたらいいかは教えておいてください。
・「今日、テストを受けた学校に入りたい理由はなんですか」
・「この学校に入りたいですか」→「なぜですか」
*子どもに志望理由を質問する学校があります。「運動会が楽しかったから」「うさぎさんがいたから」「お母さんがこの学校がいいと言ったから」でもいいでしょう。「わかりません」とか何も答えないというのは避けたいところです。
*面接直前に答え方を教えるのではなく、志望校の運動会などに参加したときに、「運動会がとても楽しかったから、この学校に入れるといいね」といった暗示をかけておくのもいい方法です。
・「ほかにどこを受けますか」
*面接ではなく、待っているときに、「みんなはいくつテストを受けるのかな?」などと全員に聞くケースもあります。「試験じゃないからカタくならなくていいよ」などとうち解けた雰囲気の中でいわれますから、子どもは試験とは思いません。「ボクは○○を受ける!」と自主的に言い出す子どももいます。子どもにウソを言えとは言えません。「聞かれたら言いなさい」程度でいいと思います。