父親への質問でもっとも多いのは「志望理由」です。「志望理由」さえクリアできれば父親の面接はほぼOKです。「志望理由をお聞かせください」というオーソドックスな問いかけもありますが、「学校説明会の印象をお聞かせください」「本校の児童をご覧になってどんな印象でしょうか」などの変化球もあります。
受験準備は母親主導でスタートし、父親が参加するのは夏休み前後というケースが多いと思います。幼児教室の模擬面接では、教科書的な志望理由を答える父親が大半です。それでも不利になるとか、面接官から突っ込まれるいうことはありませんが、それではわが子の足を引っ張らないレベルです。父親がわが子の受験を後押しできるのは願書と面接だけですから、志望理由については一工夫ほしいところです。
一工夫というのは、「この家族・この子を合格させてもいい」と思わせる材料がないか、その辺をよく検討してください。志望校への理解度の深さとか熱意だけでなく、たとえば父親として学校行事に協力できる専門的な知識や経験などがあれば、それも「一工夫」の1つです。
・学校説明会に出席されましたか。
*「学校説明会に出席したか」「どんな印象か」は多くの学校で質問していますが、問題は出席していなかった場合です。急な商談、突然の出張など、出席できなかった理由を述べて、説明会の様子は妻から聞いていること、そして父親としてコレコレの印象をもったということを伝えられるようにしてください。「出席できませんでした」だけでは、本気で入学する意思があるのかどうかを疑われます。
・ご自分の仕事について説明してください。
*仕事に関する質問例も多く見られます。ストレートに「どんなお仕事ですか」と聞いてくる場合もあれば、「社会貢献との関わりをどうお考えですか」という例もあります。
*自営業の場合は、手短に答える用意をしておいたほうがいいでしょう。
*合併が取りざたされている金融機関に勤務していた父親に対して、この質問が出たケースがあります。この父親が生き残れるのかどうか、その辺が気がかりだったのかもしれません。この父親の場合、もしリストラの対象になったときはどうするかと聞かれています。
・本校を受験するに当たって、ご夫婦の間で意見の相違はありましたか。
*意見の相違というよりも、小学校受験に対する理解の深さ・浅さが多いと思います。その辺は学校側もよく承知していますから、最初は理解度が不足していたけれど、学校説明会や学校行事の見学などで意見の相違はなくなった‥‥と答えたほうが真実味があると思います。
・犯罪の低年齢化について、どうお考えですか。
*この質問で試験官が知りたいことは「評論」ではありません。親の姿勢です。どんな時代であれ、わが子の躾や教育は親に責任があること、常に細心の注意を払ってわが子の動向を見守っていくということを表明したらいいと思います。
*話の流れによっては、学校の指導に全面的に協力して子どもの非行に取り組みたいと踏み込んでもいいと思います。
・お子さんのリスク対策についてお聞かせください。
*小さな子どもが犯罪に巻き込まれるケースが多くなっています。私立校の場合、犯罪がらみのトラブルで学校名が表に出ることにはかなり神経質です。このため通学時間を厳しく制限する動きが出てくるかもしれません。
*親としてわが子のリスク対策をどう考えているかは、学校としても聞いてみたいところでしょう。「とくに考えていません」は感心しません。具体的に、「コレコレのことをしています」と答えられるようにしておいてください。受験対策以前の問題です。
・どんなときに我慢させていますか
*「我慢できない子」が多くなったという話を学校関係者から聞いています。どんなときに、どんな方法で我慢するということを教えているか、いちおう答を準備したほうがいいでしょう。
以下は質問頻度の高い質問例です。
・自己PRをしてください。
・お子さんが学校でケンカしました。自分は悪くないと言っています。どう対応しますか。
・通学方法と通学時間を教えてください。
・本校に期待することは何でしょうか。
・どんなお子さんですか。
・単身赴任について、どうお考えですか。
・躾についてどうお考えでしょうか。
・中学受験はしますか。
・併願している学校はどこですか。