短期集中連載 大丈夫ですか? 面接対策

第22回●父親が面接に出席できないときの手紙の書き方




各校とも、保護者面接では父親と母親の出席を求めていますが、何らかの事情で父親が出席できなくなった場合はどうしたらいいか‥‥。出席できない理由を書いた手紙を面接時に提出し、その場で見てもらうというケースが多いようです。どんな文面にしたらいいか、いくつかのポイントがあります。

まず、10分足らずの短い時間の中で手紙を読んでもらうのですから、長い文章は不適当です。便箋に2枚も3枚も書いたら、「後で拝見します」と読んでもらえない可能性があります。便箋1枚が常識です。当然、時候の挨拶は不要です。書き出しは、いきなり「受験者○○○○の父親でございます」でいいでしょう。手書きが原則です。

「せっかく面接という場を与えていただいたにもかかわらず、コレコレの理由でどうしても保護者面接に出席することができずお詫び申し上げます」とお詫びの言葉を述べます。これは手紙の基本的な作法です。

問題は「コレコレの理由」の中身です。「急な会議」とか「急な出張」などと抽象的な文言はできるだけ避けるべきです。「全管理職の出席を義務づけられた緊急の幹部会」「今期の売り上げ目標を左右する大型商談のために」など、短い言葉であっても具体的な理由を書いたほうが説得力があります。医師であれば「急な手術」「急患」、弁護士なら「公判の日程」でも読み手は、やむを得ないとナットクしてくれると思いますが、一般的には、できるだけ具体的に書いたほうがいいことは言うまでもありません。

出席できない理由とお詫びの後に志望理由を簡潔に述べます。便箋1枚の短いスペースですから抽象的な文言にならざるを得ませんが、「御校の教育方針に共感」という決まり切った文言よりも、「○○○を目指すカリキュラムは御校独自のものであり」とか「御校の進学指導に対するバックアップ体制は長い経験と実績に裏打ちされたものであり」など、ここでも具体的な記述があったほうが真剣みが感じられます。

志望理由には「男親らしい視点」を盛り込むようにしてください。母親が書いた文章と男親が書いた文章はすぐわかります。書かれている内容、言葉遣い、文章のリズムなどで、男親と母親の文章は微妙に違います。あきらかに奥さんが書いたとわかる文章の場合、読み手は不信感をもつとはいわないまでも、あまり好感はもてません。字の上手下手よりも中身が大事です。

「父親」ではなく「男親」という言い方をしたのは、些細なことのようですが、「男親の見方・考え方」が匂ってくるような記述がほしいためです。男親が書くとこうなるという適当なサンプルはないのですが、たとえば、「私が担当する患者さんの手術日を変更するわけにはいかず」とか「会議の主催者としての立場上、私が欠席するわけにはいきません」という記述には、わが子の面接よりも仕事が大事という姿勢がストレートに伝わって来ます。断固たる姿勢も、男親らしい視点といえます。

どんな事情であれ、父親が面接に欠席するのはマイナスではないかという不安がありますが、合否に際して、減点の対象にしているかどうかはわかりません。何人かの校長に聞いたところ、「不利に扱うことはない」と言っています。それどころか、「仕事優先は当然です」と言い切る校長もいますが、それが「常識」でしょう。父親の不参加を減点の対象にするような学校であれば、入学後が思いやられます。その辺も考えたほうがいいでしょう。どうしても出席できない事情があったら、臆せず、堂々と欠席したらいいのです。




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